森のかけら | 大五木材


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今年は町内の祭りの頭取を拝命致しました、今までの中でもっとも忙しい秋となりました。小さな町の頭取ゆえ、ほとんど雑用係も兼ねているようなもので、人様に命令を出して駒のように使う存在にあらず。ひたすら事業所の寄付のお願いや打ち合わせに飛び回る日々。5年前に若頭取をさせていただき(慣例で、若頭取を経験した者の中から年齢順で本頭取のご指名がかかる)、年齢的にももうそろそろかと思っていて、昨年も声が懸かったのですが、仕事の都合で1年待ってもらいました。

なので心の準備は出来ていたのですが、実際やってみると思っていた以上に仕事量と酒量が多く(酒量は自分のコントロール次第とも言いますが・・・)、大変だった半面、これを契機に今まであまり話したことのなかった町の若い人たちとも懇意になることも出来ました。頭取という立場を図々しく利用して、祭りの協力を呼びかけるをする傍らでいろいろな話もして、地域ならではの祭りにまつわる秘話やら伝承、噂も教えていただきました。

本来、祭りというのはそういう神話世界が根源にあって、面白い伝承や伝説の宝庫のはずなんでしょうが、昨今では祭りがイベント化してしまい、本来大切なはずの起源や祭事の意味、主祭神の事などほとんど語られず気にもしなくなりつつあります。忙しい日々の中で、何百年も何千年も昔の話なんかを振り返っている暇はないのが現実だと思います。私だって若い頃にはそんな事に興味も関心もありませんでした。歳を重ねたせいか、最近こういう行事のたびにその歴史や背景の事も少し気になるようになってきました。

地元の阿沼美(あぬみ)神社は、大山祇命(オオヤマツミ)を主祭神とする由緒ある神社です。大山祇命は、『古事記』によると伊邪那岐命(イザナギ)伊邪那美命(イザナミ)との間に生まれたとあります。50歳ぐらいになって日本神話にも興味を抱くようになってきましたが、それまで日本神話に入り込みにくかった原因のひとつが、登場する神々の名前の似たようでややこしい名前とその関係性。昔の神様はやたら多産で、どの神が誰の子供でその子供が誰それの神の子供とつながってと、それが漢字も読み方も似たり寄ったりでとにかくややこしい。その家系図を見るだけで目がくらみそうになりますが、これだけ複雑で濃密な神話を築いて話が繋がってきたという事は、さざかし大局観でモノを見ることの出来る腕利きのシナリオライターがいたという事なんでしょう。




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