森のかけら | 大五木材


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先日、宇和島市内の新居に北海道は函館産のクリの木で作ったダイニングテーブルとベンチなどを納品させていただきました。製作はもちろんZEN FURNITUREZEN善家雅智君ですが、その丁寧な仕事ぶりにお客様もとても喜んでいただけました。家具を納品させていただいて嬉しいのは、お客様が完成した家具と初対面する瞬間に立ち会えること。お届けするまでは、その家具のことをもっとも愛しているのは私なのです。使われた素材に初めて出会った日のこと、その材が弊社の倉庫で過ごした歳月のことなど走馬灯のように蘇ってきます。

その家具を愛でるのにもっとも相応しいのは私なのです・・・お客様にお届けするまでは。いつもことですが、新居に運び込み養生していビニールを剥がした瞬間から、その木をもっとも愛でるのに相応しい人は私ではなくなります。歓声と共に迎い入れられたその時が、私と家具たちの別離の時。無事にお届けできた(納期等も含めて)という安堵感とともに一抹の寂しさも感じます。それはただ単に家具が手元から無くなるということだけではなく、お客様ともとりあえず一旦これでご縁が切れるということも含めて。

しかし今回はお客様との繋がりが、家内のやっているインスタグラムを介して知人のご紹介から始まったご縁なので、今後もSNSなどを通じてご縁が続きそうでありがたいです。以前は、新築の家を建てる際についでに家具も一緒に作ろうかというパターンが多かったというか、ほとんどがそれでした。それが最近は施主さんが自らSNSで家具をリサーチして、それだけを単体でご注文されるケースが増えてきました。おそらく数年後には、家具についてはそういうお客様ばかりになりそうです。むしろそのお陰でご注文が入るはんい商圏も飛躍的に広がりました。

ところでクリの木ですが、以前に仕入れていて函館産のクリで木柄が面白いものがあったので取っておいたのですが、それがちょうど天板分にピッタリ仕えました!クリの木は線路の枕木などに使われるので、硬い印象がありますが、表面硬度が高いというわけではありません。タンニンを含んでいて耐湿性、耐久性が優れているという点が評価されての事。年輪幅があまり密ではなくて緩やかで柔和な杢が朴訥として印象を与え、まさに日本人好みの木だと思います。クリの家具を見ていると、緊張感からの解放されリラックスした気分になるのです。




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