森のかけら | 大五木材


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‎★今日のかけら・#134【イロコ】Iroko クワ科・広葉樹・アフリカ産

世界三大銘木』の1つとしても名高いチーク(Teak)に対する人気は高く、よくチークの問い合わせを受けるのですが、最大のネックはかなり価格が高騰していること。良質なミャンマー産のチークは入手も容易ではなく価格が高くなるのも仕方ないのですが、それでもチークへのあこがれは強くて、「チークがダメならせめてチークに似たような木」という要望は尽きません。そういう時に提案しているのがアフリカ産のクワ科の広葉樹『イロコ(Iroko)』です。

勘違いしてもらうと困るのですが、イロコはチークの仲間というわけではありません。チークはシソ科(ちなみにしいAGP植物分類体系では、クマツヅラ科の多くがシソ科に移動になったようで、チークもシソ科に分類されているようです)。なので植物学的に近縁というわけではなくて、質感がよく似ているという事です。そのためイロコは産地にちなんで「アフリカンチーク」とか「ナイジェリアンチーク」などの別名で市場取引されることもあり、本名のイロコよりも有名なほど。

一般的には『イロコ』ですが、各地でさまざまな呼び名があって、ガーナや象牙海岸ではオドム(Odum)中央アフリカ、コンゴではカンバラ(kambala)、東アフリカではムブル(Mvule)イロコの名前はガボン、カメルーン、ナイジェリアなどで使われています。オドム(Odum)の名前はガーナ語で「燃えない木」という意味があって、チークと同じく油脂分をたっぷり含んでいて耐火性、耐水性に優れているところが名前の由来となっています。その特性から船舶やボート、橋梁などチークと同様の用途に利用されています。

削るとまさに見た目はチークのような質感ですが、触感も油脂感があって表面が日焼けでもしていればチークと見まがうほど。材中にストーンと呼ばれる炭酸石灰の硬い推石物を含んでいる事があり、その影響で刃先を痛めやすいという特徴もチークに似ています。また導管にはホワイトオークと同じチロースという成分が含まれていたり、ゴムの原料となる天然のラテックスの成分が含まれていたりもします。そんな特徴を持つイロコですが、在庫としては数枚しか持っていなかったのですが、ご縁があって大量に入手しました。




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