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さて真面目な会議、式典の後は恒例の大懇親会です。この中四国地区地区大会の最大の楽しみは、遠方の友と一堂に出会える事です。役員の皆さんとは年に4、5回顔を会わす事になりますが、出向されてない他地区の会員の方と揃って顔を会わす事が出来るのは、全国大会と中四国大会の場という事になります。全国大会であまり遠方過ぎると参加者が少なくなる事もあり、そういう意味ではこの中四国大会がもっとも地区の交流の深まる場所だと思っています。アクセスの良い広島という事もあり沢山の仲間と先輩諸兄がお集まりいただきました。
大会誌を見ると、私は入会して20年が経ちますが、中四国大会は20回全回参加、全国大会も1回だけ不参加(父の葬儀)という高打率でした。熱心というのではなく、こんなチャンスを生かさない手はないというだけの事です。沢山の先輩、仲間に出会え、また遠方から日木青の役員さんが参加されるのも「出会い」の好機です。歴代日木会長として岩手県の日當和孝先輩も遠路はるばるお越しいただきました。現役は退かれましたが、相変わらずパワフルです!こちらが元気を頂きました。
広島県西部での大会は12年ぶりでしたが、こちらの木青協は会員6名と少数会団ながら、先輩方との連携もよろしく、OB会員も積極的にご協力いただき、アトラクションも練りに練った企画で楽しませていただきました。各地区から代表選手が登壇して、『ウッドマン』を決めるという競争では、まず1回戦『木のクイズ』。地元にちなんで、「厳島神社の支柱に使われている木は桧である」・・・答えはX(樟)とか、「榧(かや)は広葉樹である」・・・X(針葉樹)とか。2回戦は剣玉です。実はこの広島県西部地区は、全国有数の剣玉の産地なのです。
数年前にもこの地で役員会をさせていただいたのですが、その際の研修で剣玉工場を視察・体験させていただきました。実際に剣玉の柄や玉が削られる様子を拝見しました。玉の部分には山桜を使われていました。これも立派な『森の出口』の1つです。こういう事でもなかったら、この地が剣玉の産地だと知ることもありませんでした。木を使った日本の伝統芸能の1つですが、さすがに最近は剣玉をする子供を見かけなくなりました。残念な事です。是非、学校の授業あたりで取り組んでいただきたいものですが。さて、この段階でわが愛媛からは加藤君(住友林業フォレストサービス)と歴代会長枠で鶴居秀夫兄貴(鶴居産業)が残っていましたが、残念ながら剣玉の奔放な玉の動きに足が付いていかず惜しくも脱落!その後、ビールの早飲み競争を経て、人数が絞り込まれ、3人による決勝戦は材木屋らしく丸太切りです!
木を扱っているから上手いだろうなんて思うのは大間違い。現実的に鋸を触る木材経営者はほとんどいません。皆さんほとんどが経営者で、鋸をコントロールするより人をコントロールするのが仕事です。それゆえにこういう競争は一層盛り上がります。運命のいたずらか、日本の落合会長と来年の中四国地区会長予定者の須山さん㊨が残っています。激しいデッドヒートの末、来年の中四国地区の会長が優勝するという出来すぎた結末!出雲の熱意がライバルを制しました。ご講演いただいたウッドワンさんご提供のビッグな松ぼっくりが輝いております!
OBの大野先輩の軽妙な司会でアトラクションはかつてない盛り上がりとなりました。相当に準備段階で時間を掛けられたものだと察します。こういう事ひとつ取ってみても、どうすれば相手を喜ばせられるか、真剣に考える事がサービス業でもある木材屋としての原点でもあります。特定少数の工務店に販売していると、ルーティンワークになってついつい忘れがちな事ですが、サービス業としての原点を忘れてはいけないと思います。中にはサービス満点の方もいらっしゃいます。人気者の彼・山下昭郎君ですがこの秋に結婚を控えています。ゆえにこのハイテンション?
会も佳境に入り、わざわざ埼玉の地より来年の全国大会のPRに来られた埼玉大会実行委員の皆さんによるPRタイムです。私にとっても現役会員としては最後の全国大会となりますが、今までご縁がなかった埼玉ですが是非来年は早乗りして、埼玉が誇る『西川材』を観てこようと思っています。埼玉というとどうしても消費地という感覚で見てしまいますが、実は豊かな森林資源を有し、かつて江戸の大火や関東大震災の際には復興用材として大活躍をしたという歴史があります。来年6月4日が楽しみです!
会も盛況のうちに幕を閉じ、広島市内に繰り出し、最後は愛媛会団だけで、知る人ぞ知る宮崎地鶏専門店『とりきん佐藤』にてカレー鍋で〆ました。OBの鶴居秀夫先輩、松末繁治先輩も加わっていただきましたが、いつもそこに居る筈の實田貴文先輩が仕事の都合で不在だったのが残念!気の置けない仲間と飲む酒は最高です。これが愛媛木青協の活力源でもあります。楽しむためには、会員としても日頃から地元での地道な活動というものがあります。それなりに汗を流してその対価として飲む酒はまた美味し!
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