森のかけら | 大五木材


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20101025 銘木の遊び心、買い心①先週もうひとつのイベント・久万銘木㈱さんの銘木まつり。住宅がドンドン建っていた時代、木材の展示会は賑やかなものでした。取り扱い額も高額なので、屋久杉のテーブルセット何千万円~、高級欄間数百万円~とか、それはそれは信じられないような金額が展示会場で交わされていました。物の価値は売り手・買い手の都合で決まるわけですが、いたずらに銘木の価値が上がってしまった事で、「銘木」は暮らしの身近な物ではなくなってしまいました。よく誤解をされますが、必ずしも〔銘木=高額〕というわけではありません。杢や形状が個性的で変わったモノ、趣きや風情があるモノと解釈してもらったので良いと思うのです。それを求める方が多いと市場原理で価格が吊りあがるわけですが、求める人が少ないと廉価でも銘木は手に入るのです。「これが銘木だ」という概念が出来上がってしまって〔銘木=高額〕のイメージが定着してしまったのは、むしろ銘木にとっては悲しいことかもしれません。

 

20101025 銘木の遊び心、買い心②銘木だからといって機能性が優れているわけではなく、その個性的な形状ゆえ、むしろ使い勝手や機能性は劣るモノがほとんどでしょう。つまり銘木は、使う楽しみというより愛でる楽しみに適しているといえるかもしれません。銘木をたしなむという事は、遊び心を持った御仁の粋な遊びでもあると思うのです。しかしそれも行き過ぎるとこんなモノが!『ブナの巨大な洞のオブジェ』、個性的過ぎるにもほどがある!いいんじゃないでしょうか。これが銘木かどうかなんてどうでもいい事です。ただ巨きなるモノに対する畏敬と憧憬を遊び心で作ってしまったというところではないでしょうか。それがこういうモノに対する正しい敬意の払い方ではないかと思うのです。売約済みの札の主は、そう建築業界の龍馬こと、白土建築工房さん。数百万円の札が付いてはいましたが、価格云々というよりこれを受け入れる器があるかどうかの問題でしょう。

 

20101025 銘木の遊び心、買い心③こういうモノを見て、どう使おうか?などと思案される方は絶対に買われません。【森のかけら】もそうですが、銘木も感性に訴えるモノですから、良い悪いという評価基準では到底計りきれません。さすがは白土棟梁、見た瞬間何かがひらめいたのでしょう。これを使おうという棟梁の建てる家、絶対にまともではありません!決して悪い意味でじゃないですよ。更にこんなモノも!どう使うのかというよりも、どう使えるかを考える方が楽しそうです。遊び心がこれらの木を料理してくれるのだと思います。

 

20101025 銘木の遊び心、買い心④他にも私の心をくすぐる「とんでもない木々」の数々が・・・!これを使う現場が出ているわけではありません。すぐに売れる予定もありません。しかしそれでも欲しい~。材木屋ならば、こういう物を自社の倉庫で置いておきたいものなのです。それが材木屋の本能であり性だと思うのです。いつもの私なら即座に買っていました。いつもなら・・・、ただ今回は少し先で大きな計画が決まっていたので、珍しく冷静になってしまいました。辛~い!本能に逆らうわけですから体に悪いです。




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