森のかけら | 大五木材


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20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス①極端にバットを短く持った独特のスタイルで、いぶし銀のヒットを打った読売ジャイアンツの大道選手が引退しました。阪神ファンの私としては、大事な場面に登場しては恥も外聞も無く、必ずバットに当てて短打狙いで出塁し、仕事をこなそうとする姿が憎らしくもあったのですが、ある意味「職業野球人」の代名詞的な選手でもありました。その大道選手の引退で、かの名門・南海ホークス(現ソフトバンク)に在籍した選手が現役からいなくなるそうです。現阪神タイガースの真弓監督が現役引退した時も、これでかつて西鉄ライオンズ(現西武ライオンズ)に所属していた現役選手がいなくなるという報道がされました。前球団が買収され消滅したわけですから、遅かれ早かれそうなる運命ではありますが、何か「最後の」とか「消滅」という言葉で語られると、絶滅してしまった日本の朱鷺(トキ)のように悲壮感が漂い、前球団の思い出も清算されてしまうようで悲しい気持ちになります。

20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス②晩年の南海ホークスは、身売りされるぐらいですから成績もパッとせず下位が指定席でしたが、かつてはまだ若かりし野村克也監督がプレーイングマネージャーとして指揮し、門田、広瀬、島野、藤原、江本など渋いが実力のある選手が揃い、チームカラーのモスグリーンのユニフォームにも迫力がありました。その後も江本とのトレードで獲得した江夏豊をリリーフとして再生させたり、ドラこと山本和範、ドカベンこと香川伸行などが人気を博したりと個性的なキャラクターを多く輩出し楽しませてくれました。愛媛県民としても藤田学投手(南宇和高校出身)、河埜敬幸選手(八幡浜工業高校出身)も在籍し、親しみの湧く球団でした。その後、門田選手のアキレス腱断絶や、将来が嘱望された久保寺選手が急逝、立浪(元中日)など地元大阪の人気選手をドラフトで逃すなど運にも恵まれず、遂には球団が身売りされてしまいました。しかし熱烈なファンに愛された球団だったと思います。

 

20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス③私は漫画「あぶさん」から南海ホークスに興味が惹かれるようになりました。水島新司さんの描く人間くさいキュラクターが、プロ野球の魅力をもうひとつ掘り下げてくれたのは間違いありません。特に初期の「あぶさん」は秀逸で、対戦するパ・リーグの選手達も野武士のような一言居士ばかりに思えました。パのテレビ中継が少なかった当時、そのイメージは漫画から増幅されました。なんだか恐いおっさんの野球、まさに職業野球だと!女子供を寄せ付けないようなそのふてぶてしい大人感が、子供心に妙に憧れたものなのです。その長寿漫画「あぶさん」でも遂にあぶさんは引退してしまいましたが。今回、横浜球団を住生活グループが買うとか買わないとかで揉めた挙句、最終的には断念したようですが、あきらかに企業宣伝の一環と考えていた態度には怒りすら覚えます。最初は、住宅関連企業が球団を所有か!と色めきたちましたが、その発言内容を聴くとあまりに情けない・・・。

 

20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス④社員の方もトップの発言を受けて苦々しい気持ちだったのではないでしょうか。今回の件でむしろイメージを下げてしまったのではないかと思います。プロ野球という国民的なスポーツは、ある意味公共性も強く、球団経営の目的の中に強い愛情やこだわりが無いものは広く世間には受け入れてもらえないものだし、真剣に応援しようという気にもならないでしょう。福岡ダイエーホークスがあれだけ短期間で福岡の地に根付いたのも、年間で数億円の収入が見込めるホークスというロゴの使用料を無料にして、ファンに楽しんでもらおうとした草の根の企業努力の賜物です。

20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス⑤ファン作りは一朝一夕にはならず。球団がなくなろうとも、ファンの間で末永く思い出の中で語られるようなチームは素晴らしいと思います。あの巨人ですら、球団を所有してから25年間は赤字、阪神に至っては50年間も赤字だったといほどですから、まさに森林ビジネス並みに長期的な視野を持っていなければこなせない仕事ともいえます。台湾桧米桧なども表舞台からは姿を消しましたが、あの木は良かったと今でも年配の大工さん達が語り継ぐように、我々の時代も後世に語り継がれるような味のある木を提供していきたいものです。しかもそれが思い出ではなく、あの頃に始まったと現在進行形で語り継がれるような、継続可能な材であれば最高です。モスグリーンの南海ホークスの栄光のユニフォームに奥深い森のイメージが重なります。森林も、買うのも買わないので話題になるほど魅力的なものになればいいのですが・・・。




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