森のかけら | 大五木材


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20101229 燃えてはいけない「華氏451」・・・A①昨晩、地元消防団の皆さんと夜警に参加させていただきました。年末に各分団が手分けして行っているのですが、今年は順番が早かったので帰省前でしたので初参加です。実は消防車に乗るのも初めての経験でした。まだ入団年数が浅く、実地経験のないペーパー消防団ではありますが、地元に住む者としては何かしらの形で地域に貢献せねばなりません。消防団活動は単なる防災組織に加わるという事だけではなく、職種や年齢層を越えた連帯感が生まれ、地域のコミニュティに積極的に関わる事なんだと実感。

20101229 燃えてはいけない「華氏451」・・・A②数年前にはちょうどその時に火災が発生してそのまま出動という事もあったようです。強風波浪注意報も出ていて、寒い風が頬を打つような夜でしたが、今回は幸いにも平和な夜となりました。この時期空気も乾いていますので、防災を呼びかける気持ちも込めて、「火」にまつわる幾つかの話で締めさせていただきます。以前から消防団の話題の時に取り上げようと思いながら触れずじまいだった、木材の天敵・火にまつわる1本の映画があります。敬愛するフランスの映画監督フランソワ・トリュフォーの傑作「華氏451」。

 

20101229 燃えてはいけない「華氏451」・・・A③フランスで起こった映画革命ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として、後世に語り継がれていくような輝かしい傑作・名作に彩られたトリュフォーのフィルモグラフィーにおいて、目立たない地味な小作の印象があるかもしれませんが、この映画紛れもない、『トリュフォーのSF映画』の傑作なのです!未見の方はDVDも発売されていますので、是非買ってご覧いただきたいです。1966年製作の映画ですが、無機質なまでに記号化されたセットや衣装、生活様式は舞台装置のようで、古めかしさを越えてある意味モダンですらあります。原作があのレイ・ブラッドベリですが、さすがは御大!とても半世紀近くも前に描かれたとは思えぬほど来るべき世界の精神性を強烈に風刺した作品です。

 

20101229 燃えてはいけない「華氏451」・・・A④舞台は、本を読むことが禁止された近未来。そこにも消防士は存在していますが、彼らの役割は火を鎮火するこ事ではなく、禁止されている本を見つけて焼却する事。皮肉にも彼らも「ファイヤーマン」㊧と呼ばれるのです。積み上げられた本に火をつける主人公の消防士。無残に黒焦げになった焚書(ふんしょ)の山。思想的な弾圧の戒めとして行われています。命令に忠実なイエスマンであり、何の抵抗も感じなかった彼が、通勤途中のバスで偶然出会った一人の女性の影響で、やがて隠れてこっそりと本を読むようになり、次第に活字の魅力にとりつかれていきます。この話、長くなりそうなので明日に続きます。




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