森のかけら | 大五木材


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e383abe382a4e383bbe38393e38388e383b3テレビ『世界ふしぎ発見!』で、「ルイ・ヴィトン誕生秘話」という番組を見ました。そもそもブランド品など縁のない男ですから、ルイ・ヴィトンの商品には興味も知識も一切なく、別に注意して観ていた訳でもないのですが、ちょっと気になることがありました。ルイ・ヴィトン氏の父親は、材木の加工職人さんで、父から木工の技術を学んだそうです。その後、彼はその高度な技術と繊細なデザインで人気を博していく訳ですが、そのサクセスストーリーよりも、ルイ・ヴィトン社の鞄の素材が『ポプラ』だという事のほうが私には重要です。

丁度【森のかけら240】の解説書の原稿を書くために調べ物をしていた時に、ポプラヤナギの仲間が『旅行鞄』に使われることに目が留まっていたこともあったので余計に気になりました。『ポプラ』やその仲間は、どれも軽く柔らかいのが特徴です。軽い木は、一般的に刃物切れも悪く、表面がパサパサになりやすいです。また年輪が不明瞭で、見た目の印象でもかなり損をしています。見た目や強度を求める「住宅業界」に、『ポプラ』の出番はほとんどありません。仲間の『ヤナギ』は、刃物を傷めないことから『まな板』として歓迎されますが、『ポプラ』は色合いがくすみがちで、『まな板』としても使われたという話は聞いたことがありません。主な用途としては、マッチ棒の軸木や箱物程度の用途かと思っていたので、『旅行鞄の素材』に使うと知ったときは正直意外でした。

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番組や物の本では、『ポプラ』としか出ていませんが、ヨーロッパの事ですから、家具などに使われる北米産の『イエローポプラ』(モクレン科)ではなく、俗に『ブラックポプラ』とか『ヨーロッパポプラ』と呼ばれるヤナギ科の『ポプラ』の事でしょうか。詳しくは分からないので、また調べてみようと思います。そもそも旅行に持っていくための鞄なので、軽いという事は大前提がったのでしょう。さらにある程度の弾力のある素材ということで、ポプラが選ばれたのだと思います。ヴィトンの鞄はありませんが、大きな板はあります!ヨーロッパ系のポプラは、耳付の1枚板の在庫があります。軽軟なので割れにくいのですが、腐朽菌の影響を受けやすく、全体的に青染みやヤケ、クサリが入っています。【森のかけら240】にも入れようかと思ったのですが、大きな1枚板しかなく、わざわざ端材を取るというのは本意ではないので諦めました。だいたい日本のポプラと特徴が酷似していてあまり差もありません。なるべく個体差のはっきりした木をセレクトしたかったので・・・うまく手に入らなかった言い訳です!

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番組の後半では、ルイ・ のトレード・マークともいえる『モノグラム』の発祥の謎を探るという事で盛り上りました。その起源は実は、ジャポニズム・ブームの日本の家紋や紋様にも影響を受けたのかも?とありましたが、実際には中世の家具や木箱にも同じような『モノグラム』が描かれており、当時のパリには世界中の最先端のデザインが集結していたようです。それで同世代に装飾美術にはユニバーサルなものが生まれ統合され、当時の旅への憧憬を写しとったものでは・・・というのが真実のようでしたが、そもそも誰も影響も受けていない『本当のオリジナル』などというものがあるのでしょうか。デザインの世界の奥は深いです!




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