森のかけら | 大五木材


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20110429 ビルの谷間で青空ダンス①本日は、昭和の日で会社はお休みでしたが、松山市大手町の愛媛新聞社本社および愛媛CATV大手町オープンスタジオで、東日本大震災のチャリティー・イベントが開催され、その一環のステージイベントとしてダンス・パフォーマンスがありました。息子の通っている「カミヤダンスエモーション」の両先生が、愛媛新聞社のカルチャースクールの講師もされている関係でつながった話だと思うのですが、それで息子にも声を掛けていただき、再び晴れ舞台のステージに上げていただく事になりました。

 

20110429 ビルの谷間で青空ダンス②天気が良かったので、息子と相談して自宅から会場まで自転車で行く事にしました。恐らく5、6キロぐらいの距離だったと思うのですが、30分前に自宅を出発。小学校のサッカーの練習に自転車で通っている息子にとっても、最長の距離になります。街の中の狭い道路ではなく、サイクリングコースを息子と一緒に走るのが夢でありましたので、その夢の第一歩として小さな挑戦となりました。時間にも余裕がなかった事もあり、楽しい会話を交わす事もなく必死でペダルを漕いで何とかギリギリで間に合いました。いくら天気が良いとはいえ、失敗したかと思ったTシャツ一枚でしたが、お陰ですっかり温まりました。会場にはたくさんのテントが張られて、いろいろな出店が軒を並べ賑わっておりました。子ども達も集合していて、軽く2、3度練習しただけで早速本番となりました。子どもだけではなく大人の方も踊ります。 

 

20110429 ビルの谷間で青空ダンス③30分自転車で走り続けて、やや疲れ気味で息も整わない息子に心配になって「大丈夫か?」と訊いたら、「うん」と力強い返事。もう7年も通っているので、それなりに体が覚えているのでしょうが、たくさんの人の前で踊る事にも抵抗が無いようです。場慣れしたというより度胸がついたという感じでしょうが、自分の同時期と比べたら天地ほどの差を感じます。今でこそ、この仕事を通じてたくさんの方とお話をさせていただき、幾分かは社交的にもなったつもりですが、少年の頃は極度の引っ込み思案で、特に人前に出る事は大の苦手でした。

20110429 ビルの谷間で青空ダンス④人前でダンスを踊るなんて考えられないシチュエーションです。後で子どもに、「恥ずかしかったりしない?」と訊くと、「楽しい」なんて軽く返されました。人間、経験を重ね場に慣れるという事は大事だと思いました。幾らブルペンで力のあるピッチャーでも、大観衆のグランドに立つと萎縮して力を発揮できないタイプの選手もいます。折角身に付けた力を充分に発揮するためにも、場に慣れて度胸をつけるという事が肝要です。ダンスという切り口ののお陰で、息子にも自信と度胸が芽生えたようです。

 

20110429 ビルの谷間で青空ダンス⑤この歳になってようやく人前であまり緊張せずに話が出来るようになりました。それは自信という立派なものではなくて、もはやジタバタしてもこれ以上のものは出てこないという諦観の境地なのですが、もういい格好なんてどうでもいいから、とにかく与えていただいたチャンスで、精一杯のパフォーマンスをしようという「あがきが緊張感を超える」という感じでしょうか。【森のかけら】を作り始めた頃から、この仕事が「楽しい」と胸を張って言えるようになりました。それまでも勿論この仕事は好きだったのですが、それが具体的な形として表せる物が無かったので、絶滅危惧種のような扱いの「材木屋の空元気」、「ただの意地っ張り」、「痛々しく聞こえる」などと見なされる向きもありました。しかし、それもこれもすべてが今こうしてお声を掛けていただける糧だったのだと思えるようになりました。ビルの谷間で披露されたダンスを見ながら、そんな感傷にひたった休日でした。




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