森のかけら | 大五木材


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20110709 全240種接近遭遇・かけらも独りではない①先日、話題のSF映画「SUPER8」を観たという話をサラリとアップしたところ、何故その感想を書かないのかと数人の映画ファンの方からご指摘を受けました。封切直後の映画については、エチケットとしてあまり核心に迫るような事は書かない方がいいと思って(書き出すとブレーキが効かなくなり結局核心に触れてしまうので)、控えておりました。変な先入観を持つと純粋に映画を観れなくなってしまうので、自分としては映画館で観ようと思う映画についてはなるべく情報を入れないように意識していました。

 

20110709 全240種接近遭遇・かけらも独りではない②一応自分の中でそういうルールを作っていたのですが、あまりに感動した場合にはその禁を破る事もあります。しかし、「SUPER8」について私自身のルールが遵守されているという事は・・・私にとってはそういう位置付けでした。なるべく見たり読まないようにしていても、眼に入ってしまう宣伝コピーの「僕たちはひとりじゃない・・・」。SF映画の金字塔・私の大好きな「未知との遭遇」の「We are not alone宇宙にいるのは我々だけではない)」に対するオマージュのつもりかもしれませんが、ひねりがなさすぎではないでしょうか。

20110709 全240種接近遭遇・かけらも独りではない③「未知との遭遇」は原題も「Close Encounters of the Third Kind」で直訳すると、「第三種接近遭遇」という意味ですが、当時からうまい意訳だと思っていました。公開当時(1977)、同じSF映画でもかなり肩身の狭かった「エイリアン」(1979)のキャッチコピーは、「In Space, No One Can Hear You Scream.(宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない)」でした。こちらはほぼ言語そのままでしたが、先行したメジャーの「未知との遭遇」に対してかなり意識があった(対抗心のようなもの)のではないかとさえ思ったものです。昔の映画は、邦題も気が利いていましたねえ~。最近の原題そのままカタカナっていうのは、語学に精通していない人間代表としてはどうにも馴染めません。原題を尊重とか、オリジナルティを損なわないように忠実にとか、いろいろ言い分はあるでしょうが、プロの仕事師としての矜持が感じられません。

 

20110709 全240種接近遭遇・かけらも独りではない④やはりそこは、作品のエッセンスを凝縮させて、ファンを「うまいっ!」と唸らせる邦題が必要だと思います。弊社の商品でも、商品名を付ける時は相当悩みます。商品の出来そのものも左右するくらい、タイトルは大切です。命を吹き込むつもりで、無い知恵を絞り出していますが、中には【森のかけら】という商品名が気に入ったと言っていただく奇特な方もいて、ゴッドファーザー(名付け親)としては本望です。そういう意味でも、このキャッチコピーは解せません。家もそうですが小さなディティールの積み上げが、家の雰囲気を作りあげます。宣伝コピーや公開地での作品名名などの「こだわり」の積み重ねが作品に厚みをもたらせます。【森のかけら】という商品名そのものには相当気に入っているのですが、海外版の解説書を作る際に頭を痛めたのが、【森のかけら】の英語名。

 

 

20110709 全240種接近遭遇・かけらも独りではない⑤直訳して「Forest fragments 」とか「Piece of Forest」にするか、そのまま「morinokakera」でいくべきか。まあ、こういうのを捕らぬ狸の皮算用というのでしょうが、結構悩みました。結局いろいろな方に相談して、媚びない姿勢を貫く(!)という事で、「morinokakera」とする事にしました。分からなければ調べるというぐらい好奇心のある方に買っていただければいいという高飛車、いえ志のあるスタンスです。ちなみに英語の堪能な方、英語版サイト『Loopto』も是非ご覧下さい。あ、結局「スーパー8」の映画の感想にならなかったので、この話明日に持ち越します。




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