森のかけら | 大五木材


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今日、【】のダイニングテーブルを納品させていただきました。家具の納品日は天気が気になりますが、今日はいいお日和で安心しました。松山市内のワンズ㈱さんの現場です。岩手県産の【】の幅剥ぎダイニングテーブル、製作は『白菊木材工作所』の太田菊則さんです。ゆっくり座れるようにシンプルでどっしりした脚も全て【】で作らせていただきました。脚ぐらいと思われるかもしれませんが、テーブルの場合だいたい高さは700㎜前後ですから、それぐらいの長さの材が必要になります。700㎜サイズとなると、あるようでありません。端材の域を越えています。こういう時に今までの集材が役に立ちます。しっかり乾燥したちょうど良いサイズがありました。というか、あるのが分かっていたので提案させていただいたのですが。注文があってから揃えていたのでは、とても高額になるし間に合わないことも多々あります。運がいいという事ではなく、用意周到に揃えておかないと対応出来ません。

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テーブルや座卓を決めていただく場合、天板から選んでいただきます。お施主さんが強いこだわりをもたれている場合は、ご希望の木からサイズの合う物を探すことになります。しかし、特別ご希望がない場合はお施主さんの好みを聞き出し、こちらから幾つか提案させていただきます。といってもいきなり倉庫の中で材料を見るわけではありません。まずは事務所2階の展示室で、木のいろいろな話を交えてお施主さんの家族構成やら生活スタイル、お好みなどをいろいろ話していただきます。私が喋っているのを聞いていただいている時間の方が多いともいいますが・・・反省!でも・・・折角ですから、木の事がお好きでから木のテーブルや座卓にされるわけでしょうが、更に一層木の事を好きになって欲しいので、使われる木の事を少しでも知っていただきたいのです。まあ脱線する事の方が多いのですが・・・こういう性格なのでご勘弁を。

今回は「是非、栗で」ということでしたので、材を選ぶことよりも、どの木を組み合わせるかが重要でした。国産の栗であれば何でもいいという訳ではありません。同じ樹種でも、山が違えば雰囲気も色も木目も変わります。なるべく同じ時期に入荷した木で揃えるように心がけています。ただ弊社の場合は、原木を仕入して製材する訳ではありませんので、すべてにおいて材が揃うという事はありません。天板と同じ材がない場合は、天板の雰囲気と世界観を損なわないような、天板よりもやや色の濃い物で合わせます。今回は、総栗で綺麗に収まりました。

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それにしても【】の触感は独特です。導管が開いているので、いくら削っても表面にわずかな凹凸が残りますが、逆にそれが『癖になる』触感を生み出します。俗に「手にしっくりくる」といわれる感触です。僅かに黄身色を帯びた【】の素朴な雰囲気は何故か落ち着きます。メリハリの利いたホワイトオークの乱尺幅のフローリングとの相性もバッチリでした。

】については、以前にもブログで取り上げさせていただきましたので、詳しくはこちら〔2/9〕をご覧下さい。




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