森のかけら | 大五木材


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丙午の男

日曜日に父の告別式を控え、しばらく田舎に戻りいろいろと準備に追われています。両親とも兄弟が多かったので、こういう時には親戚筋が多く集まっていただき大変助かります。また私は、男・男・男・女の4人兄弟の二番目ですが、それぞれに結婚もして子どももいます。兄のところが3人、私が3人、弟が2人・妹が2人と総勢10人です。私の家内のところの姉弟のところも10人(私のところ3人含めて)子どもがいて、私の関係で言うと総勢17人にもなります。それぞれの結婚もそう離れていなかったので、子どもたちの年齢も割合近いので、全員が揃うと田舎の小学校並みの賑やかさになります。

ちなみに私は昭和41年生まれの、いわゆる『丙午』なので、極端に同級生が少なく小さな頃からほとのど競争らしい競争はありませんでした。田舎なのでそもそもが少ないのですが、それでも小学校の同級生は16人でしたから、今の自分の兄弟たちの子どもの数より少ないです。もう子ども達も一番上の子が中学生なので、みんな揃うとかなりのモノです!でも今回のような事があると兄弟、従兄弟が多いのはいいことだとつくづく感じます。

以前はよく『丙午』の話をすると、「あー、やっぱり少ないんだ」と得心されていましたが、さすがに60年に一度の『貴重』な年なので、最近の若い方には馴染みがないようで、「丙午って何ですか?」とか言われます。『丙午』の年に生まれた女子は男を食い殺すとか、小さな頃から相当聞かされました。そもそも、その年回りに大火が多かったことから、「丙午の年は大火が多い」とか「この年に生まれた女性は気性が激しい」などという迷信が生まれたようで、別にしっかりした根拠があるわけでもなく当事者としてはえらい迷惑な話です。昔はこの迷信が強く信じられ、女の子が生まれると間引きされたとか、結婚できなかったとかいう悲しい実話もあったようです。私達の頃は、既に「遠い昔の言い伝え」のようなある種の昔話的は感覚がありましたが、でも実際にもその年は全国的にも出生数が極端に少ないので、当時の親達は密かに信じていた部分があったのかもしれません。同じ歳の女子はまた違った感覚だったかもしれませんが、「丙午の男」というのはどちらかというと同情的に見られ、何か「特別の」という意識があり別に嫌でもありませんでしたし、大学、社会人となり『丙午』世代に会うと妙な連帯感が持てたものです。

結構前ですが、青島幸雄氏が『人間万事塞翁が丙午』という小説を書かれ、『丙午』がひと時脚光を浴びましたが、今は話題になることも少なくなりました。人口統計のグラフで、ある1年だけが極端に少ないのが『丙午』でしたが、最近は出生率の低下から、『丙午』世代と変わらないような少子化現象が進んでいます。その中にあって、こどもが兄弟身内で17人もいるということは、大変ありがたい幸せだと思います。

同じくらいの世代のこどもが次々に生まれ、あまりの子どもの多さに、父も最期のほうは名前も覚えきれないほどでした。過日のゴールデンウイークの際には、子どもたちも全員が揃いました。父はパーキンソン病の影響で話すのが少々不自由でしたが、屈託のない孫達の笑顔に囲まれて楽しかったのではないかと思います。




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