森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

★今日のかけら・#019 魚柳瀬杉/ヤナセスギ】 スギ科スギ・針樹・日本産(高知産)

20090528-e9ad9ae6a281e780ace69d891

 

 

 

 

 

 

久し振りに【今日のかけら】です。少し前の話ですが、久万銘木㈱さんの銘木祭りで、西条の伊藤住建さんが【魚梁瀬杉】の巨大な耳付板をご購入されました。画像を見ていただければ分かると思いますがかなりの大きさです。広角レンズで手元が歪んで広がって見える訳ではありません。右下の画像の手前の方が、立っている木でいうと根元の部分に当たります。俗に『元口』と呼ばれます。立木を想像してもらえば分かりますが、木の足元は根が大きく張り出した形になっています。小さな木だと上から下までずん胴な物もありますが、これだけの大きな木になると、自重を支えるためにも根元は大きくうねるように張り出し極端なテーパーになります。

cacod1dp

cas6xhdt

 

 

 

 

 

 

 

 

この材料を、画像右の池内一豊(ウッドワークかずとよ)仕上ました。伊藤住建さんは、愛媛県西条市を中心にかなりこだわった天然素材の家造りをされています。以前にも、【】のフローリングを使った新築のお宅でも【魚梁瀬杉】の座卓を納品させていただきました。木材の知識も豊富ですが、遊び心たっぷりで普通の人がやらないような事でも、自分に確信があればどんどん取り入れられるタイプです。元請だから出来る訳ですが、ひと昔前にはこういう大工さんがいっぱいいて、今度は何を使うか相談しながら決めるのも楽しみでした。今となっては、伊藤住建さんのようなタイプの工務店さんはとても貴重な存在です。

今更言うまでもなく【】は、全国各地に成育するもっとも日本人に馴染みのある木のひとつで、『秋田杉』や『吉野杉』、『屋久杉』など各地域の名前を冠した『ブランド杉』も多く存在しています。中でも『屋久杉』など一部の物には顕著な特徴はあるものの、【杉】そのものはそれほど特徴が際立っているわけではありません。実際にネームの入っていない【森のかけら】の各地の【杉】をズラリと並べて、産地を言い当てることはほぼ不可能だと思います。【杉】そのものの特徴が曖昧なうえに、同一地域でも個体差にバラつきがあるからです。

スギやヒノキなどメジャーな木ほど説明は難しいものです。それにまつわるエピソードや解説も至る所に出ており、今更それをアップしてもという気持ちもあります。かといって、基本的な話もナシに専門的な話をしても本質が分かりにくいだろうし・・・。エピソードや現場も多いので、またいずれ何度も取り上げる機会があると思うので今回は、世に数ある【杉】の中でも何故【魚梁瀬杉】を選んだのかという理由について、という切り口でお話させていただきます。詳しい話の内容は明日・・・。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Scroll Up