森のかけら | 大五木材


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20120108 1本日は地区の成人式が開催され、平田公民館分館主事としてお手伝いに行って来ました。本当の成人の日は、明日の9日ですが、仕事の関係もあって本日開催される所が多いようです。私らの時(思い起こせば今から25年ほど前の話・・・うわ~、四半世紀!)は、県外に就職したり進学した新成人が実家に帰省している時にしようという配慮で、正月の3日に行ったような記憶があります。今年新成人を迎えるのは、平成3年、4年生まれ・・・。昭和は遠くになりにけり。

 

20120108 2生きることの潤滑油としての「あそびの時間」がドンドン削られ、効率と競争が増長され、一日の時間が早くなり、急かされる昨今の暮らしのリズムの中で、こういう催事のあり方も変わってきています。例えばお祭りなどの地方の祭事は、五穀豊穣を祈ったものなどが多く、開催される日にも明確な理由があったはずです。それが、人が参加しやすいから、という理由で平日から日曜日に開催日を変更したりするのは、本来の趣旨からすれば本末転倒な事で、完全に祭事の形骸化が進行していると思います。

 

20120108 3しかし、その一方で伝統を受け継いで行かなければならない使命感との葛藤もあり、主催者サイドとすれば苦渋の選択だと思います。祭りだけでなく地域の行事に対する住民の温度差も年々差が広がってきているようで、参加し一生懸命協力する人と、他人事と決め付けて一切関わりを持たない人の二極化が進んでいるように思われます。それが進めば特定の人ばかりに負担がかかるようになり、いずれ行事そのものが行き詰るかもしれません。今日の成人式でも、娘や息子の晴れ舞台として参加される一方で、それを準備・運営するスタッフの事にまで思いを巡らせている親御さんはどれほどいらっしゃるのか。あらゆるサービスが過剰になり、催される事に慣れてしまい、客感覚で地区の催事に参加している人が多いように思います。かつては、裏方を皆が順番にこなし支えあってきたのが、年金のシステム同様にその暗黙のルールが崩壊すると、継続は厳しくなります。

 

20120108  4批判する人はまだ意識がある方で、それなりの思いや覚悟があるのですが、無関心こそが最大の問題。当日も4割ぐらいの新成人が欠席していました。当然、それなりに理由はあるのでしょうが、誰が何のためにこういう事を催してくれて、これから自分がどれだけ多くの人との関わりの中で生きて行くのか、という事を感じるには絶好の機会であったこの日を欠席された事は非常に残念です。バブル時代にうかれて成人を迎えた世代としては偉そうな事を言う資格もありませんが・・・。

 

20120108 5その頃の事を思うとなんだか世間様に申し訳ないような気分になってしまいますが、厳しい時代に生きて行かねばならない世代だからこそ、人との関わりの大切さをしっかり肝に命じてほしいと思いのです。明日からはあなたも、催す側の一員だという自覚を胸に!歓待の演奏をしてくれた潮見中学校の吹奏楽部(昨年全国大会出場!)の学生たちにとっても、我々地域の人間にとっても、あなた達の未来はもうあなただけのものではない。「おめでとう」は「ありがとう」の始まりです。




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