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昨晩は、恒例のワンズ㈱さんの新年会。「なが坂」にて、大勢の協力業者が一堂に集まり、華やかに開催されました。行事が重なっていくつか辞退した事もあって、昨年に比べると忘年会も新年会も激減。家でもほとんどお酒を飲んでいないので、何だかお酒にも酔いやすくなってしまったようです。ワンズさんの業者のメンバーも気心の知れた人ばかりなので、ついつい油断して(?)久し振りの痛飲!大量のお酒が受け付けれなくなっているのか?今年は必ず人間ドックに行かねば・・・
久し振りの二日酔いで頭が重い中、本日は地元のご祈祷。こちらも新しい年の恒例行事です。私は氏子というわけではありませんが、地元に住む者の一員として出来る限り地元の行事には関わるようにしています。ここ「阿沼美神社」は、日本武尊の御子十城別王の宮居があった場所と伝えられていて、その地名を大内、小字を宮内という事から、今でも大内姓、宮内姓が多い地区です。いつもは無人の神社で、それほどじっくり観察する事も無いのですが、この日だけは毎年じっくり観察。
床板には杉が使われていますが、長年の経年変化で『天然浮造(うづく)り』になっています。家造りの床材選びの際、杉のフローリングに対してついつい老婆心から「軽軟である」と説明してしまいます。それぞれの素材のプラス面、マイナス面すべてを説明させていただこうという意図なのですが、一般住宅よりも遥かに長い期間その務めを果たし、雨風の影響も受ける社寺仏閣に触れてみると、「軽軟」である事は床材として果たして本当にマイナス要素なのかと考えさせられます。
その柔らかでデリケートな肌触りは、経年変化の傷や汚れも優しく包み込んでくれています。灰褐色の風合いも「品のいいロマンスグレー」、緻密な木目は雅趣溢れた表情を一層浮き立たせています。床材に限らず社内に飾られている額絵も経年変化で塗料もすっかり剥げ落ちていますが、木の質感がその歴史を語っています。額絵の枠には、「天保十二年」の日付が。「天保十二年」といえば西暦1841年、今から171年前の事。柔らかいという事はそれだけ歴史を刻み込み、内に閉じ込める力が強いと言い換えられるかもしれません。
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