森のかけら | 大五木材


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20120117 1森の粘土」の話は1日で終えるつもりでしたが、アップするのに木粉の瓶を撮影していたら、なんだかこれだけで終わらせるのはもったいなくなったのでもう1日お付き合いください。これら瓶に入っているのは、サンダーで木を削った時に出てくる目の細かな木粉です。中には粗めのサンダーで削った時の粒子の大きな木粉もあります。樹種ごとに名前を付けて瓶詰めしています。「森の粘土」は未だ完成していませんが、実はこれには別の用途もあって、そのためにも大切に保管しているのです。

 

20120117 2それは、木を「あらわし」で使う(木そのものを見せて使う事)場合、抜け節や欠け節、浅めのクラック(割れ)、入り皮などの補修に使います。木粉と接着剤を混ぜて、その部分を埋めていくのですが、どの木にどれぐらいの粗さの木粉をどれぐらい使うかが重要なポイントとなります。弊社のように(無謀にも)多種多様な材を扱う店では、いろいろな樹種に対応させるために、いろいろな色の木粉が必要になるのです。単純にヒノキであればヒノキの木粉が合うという訳でもないのが面白い所です。

 

20120117 3長年にわたる実験(趣味?)の結果、どの木のどういう部位であれば、どの木粉がベストな組み合わせなのかという事を会得。例えば、ヒノキの濃い赤味の節の欠損補修の場合は、「ブビンガ」と「パドック」を配合したものとかいう風に(配合率が肝)、接着剤によって水分を吸収して色合いが濃くなる事まで計算に入れると、その木の木粉そのものよりもベストな組み合わせがあったりするものなのです。節の場合は、節から木粉を取り出すことが難しいので、ブレンド作戦も有効!まあ、業界の人にとっては「常識」なのでしょうが。

20120117 4いつどういうニーズが発生するか分かりませんので、いろいろなブレンド木粉を持っておく必要があります。あまりに物持ちが良いと木粉の中には固まってしまうものも!こちらは、「オーストリア・ハードサイプレス」の木粉です。蓋を開けるとシロアリも逃げ出す強烈な匂いが鼻を衝きます。これは平成20年に採取した4年モノ!まだ刺激的な匂いは残っています。これなどは補修用というより、木の魅力のひとつである「匂い」を味わっていただくためのサンプルです。う~ん、見れば見るほど「木粉の出口」が何かありそうな気がするのですが・・・




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