森のかけら | 大五木材


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20121123 1数日前にアップした巨大な『ブビンガ』の座卓の話、途中で「木屑」の方に脱線して尻切れトンボに終わっていましたが、その結末です。たっぷりと深紅の木屑を出した後、ブビンガの板は綺麗に仕上がりました。長さ2100X幅1000超X厚み70mmの巨大な1枚板は大迫力ですが、重さもスーパーヘビー級!さすがの私でもこれは独りでは担ぐことは出来ません・・・。加工が仕上がると次の工程は塗装です。基本的に弊社で取り扱う家具は植物性油塗装です(水廻りは一部プレポリマーを使いますが)。

 

20121123 2いつもは弊社の熟練した女性スタッフが塗装してくれるのですが、休日等の関係で久々に私が塗装の腕を振るわせていただきました。科学塗料に比べて塗料が乾くまでに時間がかかるので、連休前などは塗装の絶好のチャンスなのです。年末年始はやたらと休みが多く、効率良く塗装していかないと納期に間に合わなくなります。そこで私の出番。休日返上で塗装に励みます。撮影は息子に依頼。ひと塗りするごとに別の顔を見せるブビンガにはいつもながら惚れ惚れ・・・

 

20121123 3今回はブビンガの激しい凹凸を生かした耳付きの仕上がりをご希望されました。私も個人的には「耳付き」の仕上がりが好きなのですが、どの木でも耳付きの仕上がりを勧める訳ではありません。針葉樹は余程コンディションがよくないと、耳が映えません。耳付きの仕上げは、木らしい見た目の妙味とナチュラル感をダイレクトに味わえる触感が醍醐味ですが、やはりそれには広葉樹が適しています。当然例外もありますが、アフリカ産のマメ科などは、耳を使わないなんて皮の無い焼き鮭のようなもの!

 

20121123 4耳の凹凸が激しければ激しいほど、変化や陰影が生まれ面白さが加増されます。ただし、作る側としてはあまり深い凹凸は加工が大変!あまりに鋭利に角張っている部分はグラインダーで削り落として、触った時に危なくない程度まで磨き上げますが、そのバランスも重要。やり過ぎると折角の魅力も半減します。塗装はウエスにオイルを染み込ませて行いますが、凹凸が深いと塗料がしっかり塗れませんので、そういう場合は歯ブラシを使って奥深くまで丁寧に塗ります。

 

20121123 5最後に綺麗に余分なオイルを拭き取ると、ご覧のように凹凸の奥までしっかりとオイルが浸透しました。フローリングでもそうですが、粘度の高いオイルを使う場合は、塗装後に余計なオイルを残さず丁寧に拭き取るという事が大事になります。それが少しでも甘いとネトネトの触感になってしまいます。こうして後は風通しの良い暗所でしっかり塗料が乾くのを待つばかり。乾燥出来るとその工程を2、3度繰り返し、蜜蝋ワックスを塗って完成という事になります。そのお姿は明日ご披露!




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