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本日17日は、かの有名な植物学者シーボルトの誕生日でした。シーボルト、誰でもその名は学校の授業で聞いたことがある事でしょう。実名は、フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold)というとんでもなく長い名前で、「シーボルト」は英語または日本語の綴りであり、彼はドイツ人なので正確には「ジーボルト」と呼ぶのが正しいのだとか。ここでは通り名のシーボルトで通しますが、彼の生まれたのが1796年の2月17日。
シーボルトは日本をこよなく愛した親日家として知られていますが、1822年にオランダ東インド会社の医師として初来日から以後7年間を日本で過ごします。その間に国内で動植物の調査に励み、当時最先端の植物学で多くの日本人医学生を教育し多大な功績を残しています。そのシーボルト、わが愛媛県とは少なからずご縁があります。長崎・出島にあるオランダ商館の医師として赴任してきたわけですが、一ヵ月後に当時17歳の「楠本 滝」に一目惚れして結婚します。
その頃、長崎出島に出入りする事が出来た女性は遊女に限られていたため、表向きは彼女を遊女とカモフラージュしていたという説も。そしてふたりの間に生まれたのが「いね」。それから3年後、大事件が起こります。日本の植物や文化、風習、工芸品などを世界に紹介しようという思いで日本各地のいろいろなものを収集していたシーボルトのコレクションの中に、当時海外持ち出しご法度の日本地図や葵の紋付などがあったものですから、スパイ容疑をかけられ、哀れ国外追放される事となりました。
それが世に言う「シーボルト事件」。その目的こそ異なれ、シーボルトも私と変わらぬ『真性コレクター』であったのでした!いやいや本当はスパイであったとか、陰謀だとか、その真実は分からないものの、純粋な「美しきモノへの憧れ」が収集の基準であったと思いたい。だって、その後帰国したシーボルトは、日本から持ち帰った日本原産の花「紫陽花(アジサイ)」に、恋しい人の名『オタクサ』(お滝さん=オタキサン=オタクサン=オタクサ)を付けたぐらいの人なんですから。更に明日へ
※シーボルトはアジサイにハイドランジア・オタクサという学名を付けましたが、それ以前に違う学名を命名・発表していた人がいたので現在では使われていないという事です。
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