森のかけら | 大五木材


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このホームページの「商品紹介」のコーナーにも載せていますが、直径Ф100㎜のコースター状の物。名前を【円い森・まるいもり】といいます。実は当初、コースターのつもりで作ったのですが、いろいろ考えているうちにどんどん用途が広がり、コースターに限定しないほうがいいのではということなり、あえて用途を決め付けない【円い森】という抽象的な名前にしました。

コースター以外の新しい展開を、まさに今製作中で3月上旬にはご報告出来ると思いますのでご期待下さい。それも含めて結構ストックは出来ています。まだまだ試作の域を抜け出てない物もありますが、とりあえずいろいろ作って試してみないと分かりませんから。柔らかい木、硬い木いろいろ試して、向き・不向きもだいたい分かってきました。【森のかけら】と違って丸く削るので、刃物との相性も大切です。柔らかすぎると毛羽立ちますし、硬すぎると弾いたり逆目が出ます。

日々加工をしているのですが、先日あえてこういう木に挑戦しました。

 

虫の害を受けたホワイトアッシュです。ホワイトアッシュ(white ash)は、アメリカ北部を原産とするモクセイ科トネリコ属の樹で、別名「アメリカトネリコ」とも呼ばれます。灰褐色で杢目が美しく、造作材や家具に好んで使われます。割と長尺の材でも取りやすく木目もシュッとしてくどさがなく、加工も容易で塗装のノリもよく、そのうえ値段も決して高価でないと、いい事尽くめの木なのですが、ひとつ大きな問題が・・・。それこそが虫の害を受けやすいということです。

施工した後に被害を受けるということではなく、立木の段階または貯木場の原木の時に、木の中に卵を産み付けられてしまうのです。いや、そいうい言い方は虫に失礼かも。その虫が1年ほどかかって孵化します。材の中で孵化した虫は、当然の事ながら周囲のおいしい木を食べます。ポリ、ポリ、ポリと。この虫はヒラタキクイムシという虫で、人を咬んだりはしません。あくまで食料は木です。しかも結構グルメで、何の木でもいいという訳ではありません。虫についてはいろいろ勉強させていただきました。被害に悩まれている方も多いと思いますので、私が役に立った本のご紹介。1冊は読みすぎて既にカバーもありませんが。

 

木材の中に含まれるでんぷんがお好みのようで、しかも材中のでんぷん含量が3%以上の広葉樹の白太(辺材)を好んで食されます。とはいえ穿孔後は赤身まで喰ってる剛の者もいますので油断できません!虫のことを書くといろいろありましたので・・・とても感傷的(!)になります。それはもう悲しい事が多々ありましたので。その詳しい事については項を改めますが、この虫穴をなんとか活かせないものかというのが、今回の思いつきです。最初の画像は、びっしり詰まっていた木の粉末(食べ屑)を爪楊枝で綺麗に取ったあとのものです。2枚目の画像は、1枚の板から出てきた木の粉末。結構出ます。

あまりに長くなったので本日はここまでにします。これで何を作ろうとしているかは、また後日・・・




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