森のかけら | 大五木材


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今日会社に一冊の雑誌が届きました。「読売愛媛ライフ・2月号」です。

 

送っていただいたのは、ウォーキングでも有名な忠政啓文(ただまさひろふみ)さんです。しばらく前に突然取材の申し込みがあり、美人の奥様と一緒に会社に来られましたが、案の定こちらの一方的な喋くりにつき合わせてしまいました。木についての話になると、もう言いたい事が一杯あって収拾がつきません!申しわけありませんでした。

『「木」のある暮らしを』というテーマで、久万高原町の「甲斐工房」の甲斐義裕くんも取材されたようです。そういえば、そう言われていたかも・・・?甲斐くん家族は、本人も含めて家族中有名でいろいろなメディアにも登場されていますが、以前からお付き合いさせていただいています。甲斐くんのお父さんが20数年前に東京から久万に移住されました。そこに居を構え木地師としとてロクロを使い器や木工品などを製作されていましたが、甲斐くんも引き継いで久万で製作活動をする木地師です。

木で作った物には作り手の人柄が出るといわれますが、まさに甲斐くんの作品には彼の実直な人柄が出ています。手を抜かずコツコツとひとつひとつ丁寧に仕上ている作業場の風景が浮かんくるようです。私が好きなのは、丸太の側面から豪快に木を切り出し(すくい出した)、木の皮を残したまま仕上た器です。表皮が残っていて素朴で雰囲気のある器です。

手前が【なら】で、奥が【つばき】です。出来あっがた時よりもむしろ今の方が、杢目がくっきりしてきてそれぞれの個性が出てきたように思います。器の裏には、手彫りで木の名前が彫ってあるのも嬉しいですね。やはり、木の物は名前が分からることが大事です、子供にも説明も出来ませんからね。甲斐くんは実にいろいろな物を作っているのですが、どれも全部『甲斐くん』の人となりがが出ているように思います。手にしてほっとするような温かさがあります。

こちらの椀は、以前甲斐くん夫婦からいただいた木椀で、いつも夕飯時は活躍しています。手前が【みずき】で、奥が【えのき】です。こちらも最初はあまり差がないように見えたのですが、今でははっきり個性が出てきました。榎は光沢が出て鈍い輝きがあります。水木は杢目が馴染んで落ち着いた雰囲気になりました。いいですね~味があります。手に持っても材の重さがしっくりきます。弊社の2階にも少しだけ商品を置かせていただいています。注文にも応じてもらえるので、(作品にも人間にも)興味のある方は、直接問い合わせしてみて下さい。本当は直接久万まで行ったほうがいいです。最近、工房の傍に甲斐くんのお姉さん夫婦がレストランも開業しましたが、そのテーブルなども甲斐くんの仕事です。ケーキもおいしいです。今は雪が多くて出かけるのも大変でしょうが・・・。【カフェレストラン こもれび】久万高原町父野川318-3 電話0892-21-2990

雑誌の話を書くつもりが・・・。記事には、愛媛大学農学部の鶴見武道先生の事も書かれていましたが、鶴見先生は「えひめ千年の森をつくる会」などをご夫婦でご指導される愛媛の「森」のリーダーです。以前、ご自宅にもお伺いしましたが、全てに信念を持って実行されています。まるで仙人のような方です。とても真似出来ません。鶴見先生の事になると、長くなるのでまた改めて。

話が逸れて逸れてしまいましたが、忠政啓文さん取り上げていただきありがとうございました。誰もが木の良さは分かっているけど、黙っていては大事な事が伝わらない。木材関係者も、『作る、売る』ことと同様に、人に『伝える』という事も真剣に考えるべきだと思います。思ったら実行ですね。相当恥をかかせていただきましたが、すべていい勉強です!




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