森のかけら | 大五木材


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★今日のかけら・#003 【鬼胡桃/オニグルミ】 Japanese walnut クルミ科・広葉樹・日本産(岐阜産)

本日取り上げるのは、食べてもおいしい胡桃(クルミ)です。このあたりで一般的に胡桃というと、これはもう間違いなく食用です。むしろ食用以外を連想するほうが難しいかもしれません。家具とかに使えるサイズの大きな木がないところでは当然です。松山で材木の商売を普通にしていたら、お目にかかることも扱うこともなかったかもしれません。最初に出会った時の印象は、えらいパサパサした木だなというぐらいで、正直あまり惹かれるものがありませんでした。それが削って仕上てみると、これがどうして!パサパサした毛羽立ちは失せ、ほんのり温かみのある滑らかな肌触りになります。この触感こそが胡桃の最大の魅力ではないでしょうか。それほど収縮の激しい木ではないので、なるべく植物性油での塗装をお勧めしています。

その後、店舗などの仕事をさせていただくことが増え、テーブルやカウンターによく使わせていただきました。幅剥ぎしてもあまり癖がないし、前述したように収縮が少ないし軽いこともあり扱いも楽です。なにより値段も手頃で、節もそれなりに使えます。それである時期大量に仕入れて保管していました。もうだいぶ前の事ですが、夏のある日、夜遅く倉庫に入る用事があって中で商品を探していると、静寂の中から『ポリポリ』と不思議な音がします。音はするが姿は見えず、最初は不気味に思っていましたが、音の出所を探すとなんと立て掛けてある胡桃の耳付板から音がします!「えーっ、嘘この中?!」

虫が苦手な私は、おそるおそる胡桃の板を取り出しました・・・しかし虫の姿は見えません。音も止まってしまいました。「?」気のせいかと思い、木を元に戻そうと耳の部分に触れた途端!・・・なにやら柔らかい感触が手に伝わりました!虫です、虫の幼虫です!・・・・釣りの餌のゴカイとかでさえも触ることの出来ない臆病者の私は、卒倒しそうになりました。しかし、悲劇はそれだけでは終わりませんでした・・・【つづく】




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