森のかけら | 大五木材


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20121211 1本日は『ヨーロッパビーチ』を木取り作業。こういう現地で製材した挽き板の場合、フォークリフトで積める程度のボリュームに50~60数枚程度の板が入って1つの大きな梱包となっています。景気の良かった当時は、それほど輸入広葉樹が流通・定着していないここ松山においてすらも、小売レベルで梱包単位の商売が成立しておりました。工務店さんの倉庫に納品させていただいても、3,4現場あればすっかり消費するほど活発にモノが動いていました。それももはや懐かしい思い出・・・・。

 

20121211 2今では、「必要な量を、必要な時に、必要な加工を施して納品」という形が定着して、小売レベルでの梱包単位の販売はほとんどなくなりました。しかしモノは考えようで、弊社のような「端材を活かすものづくりの出口」がある会社にとっては、むしろ大きな梱包を仕分けして販売するほうが格段に「地の利」があります。その際肝要なのは、どれだけ多種多様な出口を持っているかどうかという事。長さ、厚みが共通でも、幅、節の具合、色合い。コンディションなど見極めるポイントは幾つもあります。

 

20121211 3ただ幅だけでより分けるのではたいして意味がありません。挽き材の広葉樹の場合、平面にどれぐらいの大きさの節やクラック(割れ)がどれぐらいあるかによって等級付けがされます。ヒノキやスギのように、4mにわたって無節で中杢なんていう事はほとんど無いのです。それでも数少ない無節は、テーブルなどの長いサイズが必要な天板や室内の造作材に。大きな節のあるモノは節でカットして短尺材として仕分けます。短くても木目の面白いモノは表情を楽しめる工芸品などに利用できます。

 

20121211 4建築材・家具材以外のクラフト細工や玩具などの出口が広がった事で、5~6つもの用途に合わせて仕分けをしますので、不用な出口に過分な材を充てる事が少なくなりました。現場レベルでも極力ゴミは出したくないという要望もありますので、それも互いに合致するところ。そこから発生した端材は【森のかけら】や『森のたまご』、『森のこだま』などに活用しますし、このたび『モザイクボード』がほぼ確立したことで更に細い端材にも出口がつながりました。

 

20121211 5自分が中身を確認しながら仕分けをしておく事で、どれぐらいの品質のものがどれぐらい在庫してあるかが分かるので、急ぎの見積りなどにもスムーズに対応できるようになりました(なったつもり?)。森の中で数十年も過ごしてきたわけですから、その生き様である枝の名残・節や入り皮、割れがあっても当然。それを拒むのではなく、きちんと向かい合って適正を見出し用途を探る事が材木屋の使命。それを果たすための更なる『出口』の得るために、さあ今日も種を蒔こうっ!




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