森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20130622 1ここしばらく映画館で映画を観ていなかったので、久し振りに映画を堪能してきました。作品は、ウィル・スミスと実の息子ジェイデン・スミスのダブル主演『アフター・アース』。監督があのM〔ハプニング〕ナイト・シャラマン(最近少し迷走しております)というのと、W・スミスの持ち込み企画という不安要素(役者の持ち込み企画はひとりよがりの内容が多くてうまくいった試しは少ないので)はあったものの、1000年後の地球は人類抹消にために進化した惑星だった・・・というコピーに惹かれました。

 

20130622 2内容は・・・遥か近未来、人類は地球の大異変により、地球を去り別の惑星に移住していた。ある日、伝説の軍人サイファと13歳の士官候補生の息子が宇宙船の事故で地球に不時着してしまう。人類が見捨てた地球は、1000年かけて高度に進化を遂げた動植物が生きる星となっていた。その中で、大怪我を負った父の代わりに息子はひとり、100キロ先に落ちた発信機を探すために大自然の中に飛び出す!・・・というものです。いつも通り核心には触れませんが、SFアクションという舞台設定で父子の絆を描くという私的にはストライクど真ん中作品。

 

20130622 3映画の出来不出来や好き嫌いは個人的なものですから、興味がある方はご覧いただければと思いますが、私は目の疲労感と展開の激しいアクション映画という設定を考えて、今回は3D字幕を避けて、あえて2D吹き替え版を選択。アクションものは吹き替えに限る(魂を売ったのか~と思われても仕方なし、目の疲労感が半端無いので・・・)。いつものように事前情報をほとんど入れてなかったので、『人類抹消のために進化した地球』という設定をかなり過剰に想像していました。

 

20130622 4森や草原には手足にまきつく巨大なツタ植物と食性植物、川や海にはピラニアが数倍進化した人食魚や巨大甲殻類、空からは猛毒を持った蜂やら毒粉をまき散らす蛾の大群などなど勝手に恐ろしく凶暴に進化した(それを進化というか退化というか?)地球の姿を想像していましたので、かなり物足りなさは残りました。しかし考えてみれば、地球にとっての害敵・人類が去った後に、敵もいない中で動植物たちは、どうやってその敵を殺すために進化するのか?進化も争いの中で起こるものでは?

 

20130622 5敵がいなくなってもDNAの記憶をベースに、驚異の力を身につけたのか?あまり考えるような事でもないのですが、人類がいなくなって1000年後にしては森の木々の大きさも小さすぎるのではなかろうか、もっと樹の種類が豊富なのではなどと、ついつい材木屋視点で見てしまいました。敬愛する藤子不二雄先生の作品に『みどりの守り神』というのがあって、そこでも細菌によって人類は姿を消して、大都会・東京は植物が生い茂るジャングルと化してしまいす。

 

20130622 6そこからのアプローチが、『アフターアース』とは随分違います。ハリウッドにはハリウッドなりの論法があるのでしょうが、後半からはいつもながらの定形化。常に何かを仮想敵にしないと物語を紡げないようで・・・。藤子先生の方は、人類がいなくなって公害も環境破壊もなくなったものの、二酸化炭素を供給するモノも無くなり、二酸化炭素を吸って酸素を生成する植物にとっても絶滅の危機を迎えます。そこで植物は、地球に残ったわずかな動物たちが生き残れるように、より動物たちに優しい植物へと自らを進化させたのです。今から40年近く昔の事ですが、『進化』の解釈には随分差があります。映像化するには迫力には欠けるものの、材木屋としても藤子先生の信奉者としても、断然植物の進化の姿としては、藤子先生の「進化論」を支持。そういう進化を植物に求めないようなを維持できる事が大事なのでしょうが・・・




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up