森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20130802 1さて本日もタモの話です。タモは気乾比重は0.65~0.69程度とされているので、ミズナラなどと大体同じぐらいの重さという事になりますが、私の皮膚感覚ではタモの方が重たく感じます。それは、体感の重さ以上に、無意識のうちの嗅覚的にタモを避けているからかもしれません。タモには独特の匂いがあって、その匂いをうまく表現できないのがもどかしいのですが、木の爽やかな匂いとは縁遠い人工的な、工業的な匂い(?)がします。分かり辛いでしょう。きっと・・・

 

20130802 2表面を削ると更に強い匂いがしますが、荒材の段階でもタモを触ると『匂いを感じます』。例えばオーストラリア産のハードサイプレスなど、シロアリも嫌がるような強烈な刺激臭を出す木も一部にはあるものの、一般的なイメージの木の匂いって、人が意識して匂いたくなるものだと思います。『森林浴』というぐらいですから、爽やかな木の香りに身を包まれてリラックスなんて感じが、一般的な木の香りから連想するイメージだと思うのですが・・・

 

 

20130802 3タモの匂いはかなり癖があって、今までタモの匂いが好きという方にはお会いした事がありません。しかし、あのイチョウの匂いにだって、フェチなファンはいるのですから、世の中にはきっとタモの匂い好きの方もいる事でしょう。匂いが苦手だからといって、タモ材そのものが嫌いというわけではありません。全体的には木目の素性は素直で、冬目はくっきりしているものの、ミズナラが見せるような複雑で濃厚な杢の妙味というものとは少し雰囲気が違います。

 

20130802 4癖が少なくて素直だからこそ汎用性が高いとも言えるのですが、タモの木目の面白さを感じられるのは、3mや4mの長い材よりもむしろ短い材をつなぎ合わせて作るフィンガージョイントのフローリングかもしれません。癖が少ないとは書いたものの、ある程度の面積の中で感じる印象で、年輪幅が明瞭なだけに小さな面積になると年輪幅の不揃い加減が際立ってきます。特に、節や入り皮、カスリや色むらなども大胆に取り入れたラスティック・グレードになるとその特徴が際立ちます。玉杢や縮み杢などの妙味をタモに期待される方もいらっしゃるかもしれませんが、あまり期待しないほうがむしろ楽しめるというのが私の個人的なタモに対する『期待感』。ある程度広い面積に施工する場合の方が、杢の面白さを享受できる木だと思います。更に明日へ・・・




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up