森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20130803 1本日も昨日に続いてタモのお話。フローリングなどのように完全に加工してしまうと匂いはしなくなります。更に植物性オイルでも塗れば、タモの独特の匂いはまったく感じられません。匂いが薄れていったので、無意識のうちに持っていた苦手意識も薄れて、タモを受け入れやすくなっているのかもしれません。さすがは五感で楽しめる自然素材・木の巣晴らしさ~!さて、今までタモの匂いについてばかり書いてきましたが、今日はその名前について。

 

20130803 2OOタモ、OOダモなどと、『タモ』の名前がつけられている木は多く、地域性も相まって少々ややこしいところがあります。木材業界においては、総称して『タモ』とひとくくいりにされるほど、それらの特徴は似ていて、それは粘り強くて、曲げても容易には折れたりしないことです。実はその特徴にタモという名前の由来が詰まっている説もあって、簡単には曲げても折れない、つもり撓(たわ)める事が出来るので、『撓(たわ)む木→タムキ→タモノキ→タモ』と転化したというもの。

 

20130803 3古い書物にも『タムキ』という言葉が残っている事がその証拠とも言われています。実際にタモは強靭で、折ろうと思っても簡単には折る事も出来ないほど粘りがあり強靭です。建築では階段や手摺などにもよく利用されていますが、それもその特徴を活かしたものだと思います。同類のアオダモは野球のバットの素材として有名ですが、これも弾力性があり粘り強い特性を活かした用途です。昨今はその座もメープルに奪われつつあるようですが・・・バットの木・アオダモは、この木を伐って水に浸しておくと青色の蛍光を出すのでそう呼ばれていますが、それに対してシロダモと呼ばれる木もありますが、アオダモがモクセイ科であるのに対して、シロダモはクスノキ科でまったく別種です。このシロダモのシロは文字通り葉の裏が白い事に由来しています。

 

 

20130803 4そしてタモは『撓む木』からきているのではなく、タモノキの別名も持つクスノキ科タブノキのタブから転じたという説。ではそのタブノキの語源は何かというと、太古の昔にこの木で丸木舟を作ったらしいのですが、朝鮮語で丸木舟を意味するt’on-baiからきているとされています。つもり同じタモでも、片や木の特性『撓む』を語源とし、片や木の用途『丸木舟』の朝鮮語からきているというのです。それだけにOOタモという名前を持つ木は多いのです。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Scroll Up