森のかけら | 大五木材


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20130804 1本日はいよいよ『タモ』の最終日。先日、アオダモシロダモの名前の由来についてはご紹介しましたが、OOタモとしてはもっともメジャーと思われる『ヤチダモ』について。このヤチは谷地(あるいは野地)と書き表すように、寒地の湿地や沢筋を好む木です。建築や家具材として使われりタモのほとんどは、このヤチダモだと思われます。ヤチダモは大きなものになると高さ30mになるものもあるほどの高木で、主に北海道や東北地方などに多く生育しています。

 

20130804 2日本以外でも、樺太、朝鮮、中国東北部、ロシア沿岸部、サハリンなどにも分布していて、現在建築材・家具材として流通しているタモの多くは、中国・ロシアなどからの輸入材です。以前に北海道に行った時にも、かなり以前に道産タモと輸入タモの比率はすっかり逆転したと言われていました。ヤチダモではありませんが、野球のバットがアオダモからメープルに切り替わっている原因に、良質なアオダモの素材の供給が難しくなった事にあります。

 

20130804 3アオダモについては最近いろいろなところで、野球関係の方が中心となって植林活動に励まれています。大きく育てて将来バットにしようという事よりも、自然素材を使う事の感謝の気持ちや、苗木からバットが出来るまでに要する膨大な時間や労力の事を考える契機になればというお考えもあると思います。以前に松山市の坊ちゃんスタジアムに行った時にもスタジアム周辺に『アオダモ』の木が植えてありました。野球のバットを通して木の事を考える機会が出来るというのも素晴らしい事だと思います。実は、その折れたバットから何か商品開発が出来ないものかと真剣に考えた事があったのですが、思っていた以上にバットの折れ方が不規則で激しく、当時は商品開発を断念した事があります。

 

 

20130804 4最後に、学者の方たちからは支持の少ないタモの語源のある説について。それはタモやタブノキなどが非常に大きく成長する木である事から、巨木信仰、樹霊信仰の対象となり、霊(たましい)の木といういうところからタモノキに転化したという説。私としては断然この説を支持したい!野球少年たちが思いを込めて苗を植えるように、霊(たましい)の木に対しても畏敬の念を持って接したいと思うのです。前半でタモの匂いについて苦手意識を吐露したものの、それも愛情の裏返し・・・?!




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