森のかけら | 大五木材


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20140210 1.bmpさて、今までにも岐阜県には何度か来た事はありますが、そのほとんどが飛騨高山白川郷などの飛騨地区で、岐阜羽島駅に降りるのは初めて。岐阜羽島と言えば、義理と人情の政治家と呼ばれた大野伴睦(ばんぷく)ゆかりの地。彼に限らず、昔の政治家のドロドロした話、嫌いではないので(!)小説や映画でよく読んだり見たりするのですが、岐阜羽島駅への東海道新幹線の駅誘致の際に大野伴睦がかなりの剛腕を振るい「政治駅」とまで揶揄された駅に興味津々。

 

 

20140210 2こういう話は虚実が混然となりかなり誇張されている部分もあるのでしょうが、駅前に堂々とご夫婦の銅像が立っているぐらいなのですから、地元では功労者として名を残しているのでしょう。しかし、駅完成時も何もなかったと言われていますが、実際に来てみても新幹線が止まる駅とは到底おもえないのどかさ。その日が平日の昼時という事もあったのかもしれませんが、駅内外ガラガラで人気がほとんどありません。我田引水駅と言われる所以見たりの気分。

 

 

 

20140210 3政治を舞台にした小説や映画でも、氏の個性的なキャラは際立っています。私のイメージとしては、清濁併せ呑むような豪放磊落な政治家だったように思っています。「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人だ」など多くの名言(迷言)を残しました。彼を襲った暴漢に身を捨ててかばった芸者を愛人にししていました。「俺は一生一人の女を守ってきた」と誇らしく言った氏に対して、「二号さんがいるじゃないですか」と記者から問われると、「だからたった一人の二号を守ってきた」と反論。それがむしろ甲斐性がある男とみなされたというのですからおおらかな時代。木を見て森を見ず、重箱の隅をつつくばかりで、政治家に政治をさせないことが仕事と勘違いしている昨今のメディアにとっては格好の標的。大きな魚は大きな池にしか棲まず・・・魚の種類はさまざまあれど。

 

 

 

 

20140210 4.bmp岐阜といってもうひとり思い浮かべるのが、電源開発(現J-POWER)初代総裁高碕達之助氏。映画やドラマにもなった有名な『荘川桜』の移植をされた方です。十数年前に、高山を訪れた際に実物の立派な桜を見ました。桜の季節ではなかったので、美しく咲き誇る姿は拝めませんでしたが、その大きな桜を移植したのかと思うと関係者の方の自然を慈しむ思いが強く胸に響きました。その移植に際して高碕達之助氏が残された言葉は、私の巨木や古木に対する考え方の指針とさせていただいています。

 

進歩の名のもとに、古き姿は次第に失われていく。だが、人の力で救えるものは、なんとかしてでも残していきたい。古きものは古きがゆえに尊いのである。

 




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