森のかけら | 大五木材


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20140322 1話がプラタナスから逸れてしまいましたので話を戻します。そのプラタナスですが、市場で流通することはほとんど無いので、入手するには特別なネットワークが必要になります。手に入らないときは相当探し回っても縁遠かったのに、手に入りだすと数か所から同時に話が舞い込んできたりと、ご縁は不思議なものですが、やはり常に手を挙げてアピールしておくことが大切だと感じます。このプラタナス、材として活用されることは決して多くはないと思われます。

 

Exif_JPEG_PICTUREところが、削ってみて分かったのですが、このプラタナスという木材は実に精緻で滑らかなのです。かなり細かなレース柄のような雰囲気があります。同じスズカケノキ科の仲間には『ホワイトシカモア』があります。決して通直とは言えない木なので、長さのあるものや大きなものは取れないので、出来るものは限られてはおりますが、この妙味の存在を知ってしまって使わないなんてモッタイナイ!弊社では今のところ『森のりんご』と『森のたまご』を製作。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREただし用材として市場に流通しているわけではないので、材の保管状況には注意しなければなりません。青染みが入りやすいので、乾燥にも気を配らねばなりません。しかしその伐採の理由が、老木になったから邪魔になるので伐採するとか、虫害の被害を受けたからとか、病気になったからという事も多く、そもそもがベストコンディションというわけではないことが多いのですが、街路樹の二次利用という点を考えれば贅沢は言えません。あるものを活かす、です!

 

Exif_JPEG_PICTUREそれにしてもよく見ると、板目と柾目の特徴がレースウッドのような木柄で大胆にして繊細!【森のかけら】については植物性オイルを塗布しているのですが、腐朽菌の影響を受けている部分も多く、オイルを塗ると濡れ色になって杢目は鮮明になるものの、同時に青染みもより顕著になるので個人的には無塗装の時の表情の方が好きです。『森のたまご』に関しては、『北信越地区〔森のかけら〕特命大使』である村本さんから分けていただいたものです

 

 

Exif_JPEG_PICTUREこのプラタナス、安定的に供給があるようであればかなり面白い素材だとは思うのです。全国的にみても街路樹としてかなりの量の植えられていて、年間相当数の大掛かりな剪定・伐採によって、「産業廃棄物」という名前に変わり灰となっていることと思われます。こういうものこそ、ある意味『眠れる地域資源』と呼ぶべきものではないいでしょうか。排気ガスに耐えた次の舞台は、焼却炉の中ではなく、ひとの手に包まれるものになれればいいなと思うのです

 

 

※ プラタナスの「森のりんご」は、1個¥4,000 プラタナスの「森のたまご」は、1個¥2,000(いずれも税別)ネットでも販売しております。     ご注文ははこちら→注文ボタン




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