森のかけら | 大五木材


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20140321 1さて本日もプラタナスの木についてですが、この名前の方に馴染みがあるためここではあえて『スズカケノキ』ではなく、プラタナスで通したいと思います。プラタナスにも幾つかの種類があって、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキなどもあるようで、日本の街路樹でもっとも多いのはモミジバスズカケノキらしいのですが、ここではザックリとプラタナスとしてひとくくりにさせていただきます。街路樹って案外手に入りそうで入らないものです。

 

 

20140321 2たまたま庭にプラタナスを植えられている方が伐採された木を譲り受けた事もありますが、私の出会うほとんどが街路樹としての存在です。街路樹を勝手に伐採するわけにはいきませんので、道路工事などで伐採された街路樹を業者の方から分けていただく事が主な入手ルートになるわけなので、あまり細かく分類していては材が揃わないので大まかに1つにまとめてプラタナスとさせていただいております。海外ではかなり巨大に成長した街路樹もあるとか・・・。

 

 

20140321 3このプラタナスですが、いろいろ別名も多いのですが、その1つに『ヒポクラテスの木』というのがあります。ヒポクラテスというのは、医療の祖として有名ですが、彼がこの木の下で弟子たちに医学の道を説いた事に由来しているそうです。私がその名前を覚えたのは、1980年に公開されたATGの映画『ヒポクラテスたち』。大森一樹監督の作品の中で、今でも一番好きな映画です。医大に通う医大生たちの青春群像を少し後年になってビデオで観ました。

 

 

20140321 4見るからに神経質が服を着ているような主人公の古尾谷雅人、同じ医大生の柄本明、伊藤蘭、寮仲間の小倉一郎、阿藤海、本作が映画デビューの内藤剛志、 斉藤洋介などなど実に個性的な面々が揃っていて、しかも皆さん若い。初めて観たのが高校生の頃だったのですが、医大生の実態というよりも、桶持って銭湯に行き、殴り合うほどに熱く議論する「古き昭和」の大学生活に何だか憧れのようなものを感じていました。いつか自分もそんな青春を送るのかと・・・

 

20140321 5まあ実際の大学生活は映画のそれとは随分違うものでしたが、70年代のフォークソング、例えばかぐや姫などの歌のシチュエーションや学生運動などに対して非常にシンパシーを感じる部分があって(もう少し早く生まれていたらどっぷりと染まっていたかもしれないと思うとゾッとしますが・・・)こういう70年から80年代の青春群像劇が大好きなのです。プラタナスの皮が剥げ落ちていくように、青春時代も傍から見るとどこか痛々しいものかもしれません。




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