森のかけら | 大五木材


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20090921 奈良・東大寺 スケッチ小さな子どもたちを連れて寺廻り、大丈夫でしたか?とよく訊かれましたが、実はわが子たちはグルリと東大寺を観て回ると、南大門から東大寺全景のスケッチ作業に入りました!親が命じているわけではありません。駐車場から、自分でスケッチブックとペンを抱えて東大寺を歩きました。観光客がぞろぞろ行き交う中で、何故だけ妙に落ち着いてペンを走らせます。もともと息子(8歳)が始めたのですが、つられて双子の娘も描くようになりました。私自身、子供の頃から画を描くのが大好きでしたが、血は水より濃い

20090921 奈良・東大寺 釣鐘6 更に石段を上がると「日本三名鐘」のひとつとして名高い巨大な『鐘楼』が出迎えてくれます。音響を分散さす為に壁が無く、音を籠らす為に屋根を大きく構成しているという事ですが、屋根の両端が競りあがったデザインは、機能性と造形美が渾然一体となって美しすぎます。「勢いは奈良の東大寺、形は宇治の平等院、声は近江の園城寺(三井寺」と云われる「梵鐘」が吊ってありますが、でかい!

 

 

20090921 奈良・東大寺 釣鐘5 20090921 奈良・東大寺 釣鐘2

 撞木は勝手に撞けないように固定してありましたが、長さ4,5m、直径300㎜もある立派な物で、これも『欅(けやき』でした。大晦日には一般の人も着けるという事ですが、かなり力が要りそうです。何もかもがスケールがでかいです。昔、三日三晩鳴り響いたという伝説もあるようですが、それぐらいの貫禄はあります。梵鐘は直径2700㎜で、重量は26tとすべてが規格外の寸法です!

20090921 奈良・東大寺 二月堂4

さらに『二月堂』へ。階段の登り口の所に『執着の心を起こす時、迷いの生活が始まる』の言葉が・・・もっともです、戒めねば!『二月堂』からは東大寺の全景が一望できます、壮観!手摺の木も何十、何百万人の人にさすられたのでしょう、天然の浮造りが掌に心地良いです。正面を見ると賽銭箱に『玉杢』が!何百年経過したのでしょうか、材は確か『欅(けやき)』でしたが、普通に銘木業界でいう『玉杢』とは別の物になっていました。素材そのものの性質というよりは、『時の職人』の匠の技でしょう。

 

20090921 奈良・東大寺 二月堂2

 『二月堂』の湯屋で小休憩・・・セルフサービスで冷たいお茶が飲めるようになっていますが、これがありがたい。広縁に腰掛けて一服していると、子供たちは畳に上がり、先程のスケッチの仕上げに励みます!こんな所でスケッチしている子供は他にいません!引っ込み思案な性格の人でも、カメラを手にすればどんな場面でも大胆になれるという話はよく聞きますが、子供たちもスケッチブックさえあれば怖い物なしです!私は父親としては、人様に胸を張れるような確固たる教育信念があるわけではありませんが、子供の頃から画を描くのが好きでしたので、気持ちよく楽しく画を描かせるコツはよく知っています。昔の大人達(美術の先生を含め)が私に接してくれたように、欠点を指摘して修正させることなく、良いところを褒めて気持ちよく描かせてやる事です。小さな頃からそのように接していたためか、いつの間にか遠くに行くときにはスケッチブックを小脇に抱えるようになりました。何でもいいですが、ひとつでも自信のあるものがあるのは素晴らしい事だと思います。将来、何が身を助けるか分かりません。 

20090921 奈良・東大寺 二月堂6

 『二月堂』には歴史的な彫刻画などが所狭しと飾ってありますが、その中に歴史の埃をかぶっていないやや新しい物があります。「昭和六十三年」とありますから20年少し前です。何故?よく見てみると『炭酸ガスレーザー制作』の文字が・・・。奉納された会社との関係は分かりませんが、レーザー画のようです。歴史と伝統の東大寺が、こういう新しい技術を受け入れていたことに驚きを覚えましたが、これだけの時間を受け継いでいくためには、むしろ新しき技術をその時々で受け入れ改良を重ねるという度量の大きさがなければ無理なのかも。辻社長、レーザーには日本の伝統文化を立派に継承していく可能性がありますぞ!

京都・奈良の旅もいよいよ佳境です。最期に目指すところは、『薬師寺』です。こちらは、今までなかなか機会に恵まれず初体験です。どうしても観ておかなければならない因縁の場所です。




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