森の家 和桜と洋桜①

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森の家　和桜と洋桜①

3. 木の仕事 | 2014/08/03 PM11:51

その計画を最初にお聞きしたのは確か昨年の秋だったと思います。早いものでそれからもう１年近くが経とうとしています。このたび宇和島市に弊社も深く関わらせていただいてきた現場が遂に完成。この数年で考えても、これ以上無いと言っていいほど内装・家具に木材をふんだんに使っていただき、今までも何度もアップしようしようと思っていたのですが、折角なので完成後にまとめてご紹介しようと長らく温めていました。その中身について数回に分けて詳しくご紹介させていただきます。

それは、以前にもこのブログで少しご紹介したジョーコーポレーション宇和島支店さんの新ブランド『森の家』！〔世界の無垢材・厳選した逸品の家づくり〕と銘打ち、内装材・家具などを中心に、弊社からも適材適所のご提案をさせていただき、木を愉しめる家づくりをしようというもので、その本格的な１号物件となったのが、こちらのお宅です。現場にはジョーさんの会社のロゴと並んで、こんな立派な『森の家』のシートが掲げられて・・・初めて目にした時はそれは感激でした！

店舗併用住宅という事で、８０坪を越える大きなお宅なのですが、『森の家』の看板通りそのほとんどに無垢材を採用いただきましたので、個別にご紹介していきます。まずはメインとなる住居スペースの１階のフローリングについて。６月に秋田の広葉樹の雄・田鉃産業さんにお邪魔させていただいた事を触れましたが、その田鉃産業さんで作られている国産の『山桜』の１２０㎜幅のフローリングを、数々のご提案の中からお選びいただきました。仕上げは勿論植物性のオイル拭き。

山桜独特の緑がかった筋や白身が混在しているナチュラルな色彩で豊かな表情が楽しめます。画像からはその滑らかな食感まで伝わらないのが残念ですが、惚れ惚れするような滑らかさ！生活する事で更にその触感には磨きがかかってきます。山桜に馴染みの無い方には、源平（赤身と白身）のコントラストが強く感じられるかもしれませんが、その差も時間の経過とともに次第に馴染んできます。基本骨格となる床材が山桜に決まった事で、『森の家』のコンセプトが固まりました。