森のかけら | 大五木材


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★今日のかけら・♯218【ポンデロッサパイン】Ponderosa Pine パイン科・針葉樹・北米産

 

よく売れる木が偉くて、名前も知らない木に価値など無い、という考え方は大間違いで『木に貴賤なし!』というのが、【森のかけら】を作り始めた私のコンセプトです。ですが、あらゆる木すべてと同等の時間をかけて接する事が出来るわけではありませんので、貴賤は無くともそれぞれの木に対する思いの深さには大小の差はあります。普段から接する事の少ない木や、基本的に取扱量の少ない木に対しては印象も薄くなるのですが、そんな木の1つが『ポンデロッサパイン』です。

北アメリカ西部の11洲およびカナダ、メキシコ北部など広範囲に分布しており、アメリカ国内ではかなり大量に流通している木材です。建築やパレット、梱包材などに利用されていますが、私の中でのポンデロッサパインはもっぱらカントリー風家具の材料としての認識です。というのも、今までの経験上、カントリー家具材以外の用途でポンデロッサパインを実際にほとんど見たことがないからです。しかもカントリー風家具に使われるのは、大きな節のある部分ばかり。

もともと弊社ではパイン系の利用は少なくて、材料として在庫してあるのも北欧産のフローリングやパネリングが少しある程度で馴染みが薄いので、接する機会も少ないのですが、周辺にもマツを主材料として家具を作られている所もありません。市場などでときどき見かけたりする程度なのですが、その多くが家具材と注文材ということなので、見ている状態のものに偏りがあるのだと思います。当然無節のボンデロッサもあるものの、私の印象では『大節のある柔らかなマツ』の木。

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先日たまたま取引先の商社のトラックがポンデロッサパインの板材の梱包を積んでいたので久しぶりに見ました。ウエスタンイエローパインカリフォルニアホワイトパインなどの別名が示す通り黄白色の明るい色合いで、加工しやすそうな安定感のある木で、大節がある割には素性も良さそうだとは思ったのですが、偏屈さが売りの材木屋で扱うにはむしろ癖がなさすぎるかなと。ポンデロッサパインには何一つ罪も咎(とが)ないのですが、材木屋にも得手不得手、相性などがありまして・・・。

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