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大きさや重さがちょうどよくて、身近に手に入った事から使われてきたのだと思うのですが、中国から伝わったムクロジが沢山植栽されていたのか、あるいは寺社などに立派な巨木があって充分な実の供給力があったのかもしれません。形もよかったのでしょうが、同時に『子が患わ無い』という事と、羽根の形が病気を運ぶ蚊を食べるトンボに似ている事からもで、無病息災の縁起物、お守りとして親しまれてきたという背景があります。
今でも女の子が生まれると初正月には羽子板を贈るという習慣が残っている地域もあるそうですが、都会では羽根突をする場所すら確保するのが難しい状況で、季節の風物詩が姿を消していくのは寂しい事ですが、数年前に正月に家族で松山城に上った時に、羽子板や独楽(コマ)などの昔の正月の遊び道具が置いてあり、戯れに子どもと遊びましたが、伝統文化を残していく事にも並々なぬ努力がいるものです。
羽子板の羽にムクロジの実を使うという事は知っていたものの、恥ずかしながら実際に立っているムクロジを見たことがありません。【森のかけら】に使っているムクロジは、製材した後の小さな部材なので、ちょっと肌目が粗くて黄色い木というぐらいの印象でしかありません。多くが植樹した木という事なので、大木はあっても伐採する事は少ないのでしょうし、木材市場で流通する事など滅多にないのではないかと思われます。
国内の分布としては、茨城~新潟よりも西、四国や九州、沖縄などに植栽されているそうですが、【森のかけら】を作っていなかったら、私もムクロジに出会う事も無く、気にも留めなかったかもしれません。材はなかなか手に入らないモノの、実の方はよく利用されていて、数珠の原料としても重宝されています。その起源は、お釈迦様だそうで、自らムクロジの実を108個を繋いで数珠を作って弟子たちに配ったととか。
その際に、御釈迦様は「もし、煩悩・業苦を滅し去ろうと欲するなら、ムクロジの実、百八個を貫き通して輪を作り、それを常に持って行住坐臥に渡って一心に佛法僧三宝の名を唱えてムクロジの実を一つ繰り、また唱えて実を一つ繰るということを繰り返しなさい。そうすれば煩悩・苦行が消滅し攻徳が得られるであろう」と仰いましたので、煩悩多き人間としたは材よりもまず実を集めねばならぬようです・・・。
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