森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTUREオフセット・クレジット』、現在この考え方が一般的にどれぐらい浸透しているのでしょうか。環境省がこの考え方を提唱したのが2008年で、その後オフセット・クレジット(J−VER)は国内クレジット制度と統合され2013年に制度の運用が開始されました。初めてこの話を聞いた時、すぐには理解できずに何度も何度も聞き直しました。説明されている方自身も実感が乏しく何だか雲を掴むような話だった印象がありますが、もうあれから数年。

 

Exif_JPEG_PICTUREまだまだ市民権を持っているような実感はないのですが・・・。今さらですがザックリ説明するとオフセット(offset)というのは「相殺」という意味で、経済活動などによって排出したCO2を、植林や森林保護活動などによって固定化あるいは吸収されたCO2で相殺したと考え、トータルでCO2の排出量を減らしたとみなす考え方です。具体的には、山で木を伐採すると木の中に含まれるCO2は固定化されます。それをクレジット化させて売買させるのです。

 

20150313 2それを都会の企業が買う事で、その企業は間接的にCO2の排出量を削減させたとみなすというもの。つまり従来の山の仕事が劇的に変わって何かをするというモノではなく、今まで通りの山での仕事(伐採や植林)を数値化して取引しているだけなので、実質的に形のあるものを売買しているわけではありません。世界市場を相手にして日本に経済活動の根幹を担うような大企業ならいざ知らず、町の小さな会社にとってはちょっと縁遠く感じる制度かもしれません。

 

Exif_JPEG_PICTURE  いまひとつこの考え方が浸透しないのはその分かりにくさにあるのだと思います。町の小さな会社が購入してどうするの?というのが本音だと思います。弊社も微々たる量ですが、昨年久万高原町で購入させていただきました。購入後の利用方法はそれぞれの企業に任されており、弊社では1枚のシールで約100g相当のCO2の排出量を削減したものとみなして森のしるし』や『誕生木ストラップ』などの商品にそのシールを貼り付けています。

 

Exif_JPEG_PICTURE購入者は商品だけでなく、イベントや経済活動で排出されるCO2とオフセットさせることも出来るし、温暖化防止に取り組んでいるという事で企業のイメージアップや、地域貢献・地域活性化も含めたCSR活動に応用することも出来ます。現状はむしろ木に関する企業よりも、異業種の企業の方が沢山かつ有意義に利用されているように感じます。この制度については賛否もありますが、私はある種の『ふるさと納税』のような感覚で考えています。

 




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