森のかけら | 大五木材


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20151004 1ところで、ひなの屋さんが作られている『パン豆』とは一体どういうものなのかご存知でしょうか?や穀物などで作る駄菓子の一種で、筒状の圧力釜に入れて蓋をして密閉し、回転させながら加熱し、釜の中が充分加圧されたら圧力釜のバルブをハンマーで叩いて蓋を解放し、一気に減圧させます。激しい破裂音とともに米粒が10倍ほどに膨張し、勢いよく弾け出ます。この際に発生する衝撃音から、「ポン菓子」とか「ドン菓子」、「ばくだん」、「パン豆」などの名前で呼ばれています。

 

20151004 2私の田舎では、なぜか「パットライス(Puffed rice」なんて洒落た名前で呼ばれておりまて、私はどこでもそう呼ばれているモノだと思っていたので、ポン菓子という呼び名の知ったのは松山に来てからだったと思います。愛媛以外でどう呼ばれているのかよく分かりませんが、名前は様々でもその製法や形、食感などについては似かよっていると思われます。同世代の、あるいは上の年代の人にとっては、誰もが一度は味わった事のある郷愁溢れる懐かしい味だと思います。

 

20151004 3うちの近くでも、時々ポン菓子屋さんの移動屋台を見かけます。ひなの屋の玉井さんのお話によると、個人の趣味でされている人から商売でされている人まで含めると結構な数のポン菓子職人さんがいらっしゃるとの事。そのポン菓子製造器こと「穀物膨張機」についてお話を伺っていた時に、『吉村』という名前を聞いて思い出したことがあります。以前に何気にテレビを観ていたら、ポン菓子に人生を賭けた女性として九州の吉村さんというお婆さんの事が紹介されていました。

 

20151004 4大将15年生まれの吉村利子さんは小学校の先生をされていましたが、終戦後何もない時代に空腹で痩せた子どもたちにお腹いっぱい美味しいものを食べさせてやりたいという思いで、まったくの素人ながら多くの苦労を乗り越えて、不屈の情熱で遂にポン菓子機を作り上げて、全国の子どもたちにポン菓子を届ける夢を実現させたのでした。その時始めてポン菓子機の裏に秘められたドラマを知ったのですが、その激しい爆発音と玉井さんの話でその時の記憶が蘇ってきたのです。続く・・・




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