森のかけら | 大五木材


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20151024 1本当は生の舞台の新作を観たいのですが、四国の田舎にいてはそういう事もままならず、せめてスクリーンでの新作を楽しみにしている三谷幸喜作品。今回の新作映画は、前作の笑いの無いシリアス時代劇(清須会議)から一転して、宇宙の片隅に浮かぶハンバーガーショップを舞台にした十八番のシチュエイション・コメディ。時は2265年、木星と土星の間に建設されたスペースコロニーと地球を結ぶ幹線道路、通称「ギャラクシー街道」沿いにあるその店は老朽化が進み客足もまばら・・・。

 

20151024 2その店の名は「サンドサンドバーガー・コスモ店」。壮大な宇宙空間で、まあ信じられないくらいスケールの小さな話が繰り広げられるのですが、ひと癖もふた癖もあるようなエイリアン達が次々とご来店あそばすという内容。狭い店内という限定空間に人が出入りするという三谷幸喜お得意の舞台設定で、三谷組の常連俳優が過剰キャラを身にまといやって来るのですが、抑制を効かせた清須会議とは対極的と思えるほどの浮かれ具合がどうにも噛み合わず、最後まで空回りして消化不良・・・。それを考えれば同じオールスターキャストでも、『THE有頂天ホテル』は、それぞれのキャラのエピソードが奇跡的に絡み合って大団円に向かって突き進み、誰もが幸福感で満たされるという、とてもハッピーで完成度の高い奇跡的な映画だったんだと思います。

 

20151024 3てっきりその宇宙版が観られるものと思っていたので失望感も大きかったのですが・・・。「普通であってはいけない」という宇宙モノの呪縛から、必要以上にキャラを盛り過ぎて、学芸会ノリについていけませんでした。しかし、当初からこの脚本で企画が通ったのだとしたら、作りたいもの作っているといよりも、ノルマをこなすために無理矢理作らさせられている感があって、現場も恐らく大いに混乱したのではないか思ってしまうのです。後年どう評価されるのか・・・

 

20151024 4観る側の体調が求められるのかもしれませんが(結構疲れていた頃だったので)、正直大きく期待外れでした。なんだか最近作られる映画が、オールスターキャストみたいな感じになっていて、キャストに気を使い過ぎて、個別の見せ場が作品全体に絡んでいかないような・・・。自作に期待します。ところで、内容そのものとは無関係ながら、老朽化したショップの内装をリフォームしようと企らむ綾瀬はるかが、「ここの床はヘリンボーンにして~」という台詞が気になりました。

 

20151024 5ヘリンボーンというのは、直訳すれば「ニシンの骨」という意味ですが、以前このブログでも紹介したように、長さの揃った短尺材を矢羽模様に貼っていく床材の施工方法の事で、非常に手間はかかるものの、非常にデザイン性の高い仕上がりになります。実は最近このヘリンボーン貼りの問い合わせが増えてきていて、丁度数日前にもその見積もりをしていたところだったので、恐らくほとんど誰も反応しなかったであろう「ヘリンボーン」の台詞で妙にテンションが上がったのですが、それはまた別の話。




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