森のかけら | 大五木材


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昨日に続いて、『未知との遭遇』の話。映画の中で宇宙船の降りる場所として登場するのが、この映画を象徴する巨大な岩の塔「デビルズタワー」。ワイオミング州の国定公園内にあって、6000万年前にマグマが地表近くまで押し上がってきて、地下でマグマが固まったという凸型の個性的なもの。異星人と出会う頂上は緑の無い不毛の大地でしたが、それから十数年が経過して作られたエイリアンとの遭遇映画『アバター』では異星人たちの棲み処となっていたのは巨大な樹。

 

『アバター』の舞台となるのはアルファ・ケンタウリ系惑星ポリフェマス最大の衛星パンドラ。そこには熱帯雨林のようなジャングルが広がっているのですが、アバターたちが暮らす超巨大木の地下には、この星でしか採れない希少鉱物アンオブタニウムの莫大な鉱床が眠っているという事で、最終的にこの木も欲望深き罪深い人間(資源開発公社)の手によって攻撃され、悲しくも倒壊してしまうのですが、異星人たちの星でも緑が貴きものとして描かれていたのは新鮮でした。

 

更に、先住民ナヴィたちが神聖な場所として心の拠り所にしている『魂の木』は、日本の藤の木のように、地面に向かって垂直に枝葉が垂れ下がっているなど、異星人遭遇映画の中でも環境意識が進化しています。今後SF映画で描かれるエイリアンとのコンタクト場所や、エイリアンたちの棲み処も、荒涼たる砂漠や岩肌の荒れ地ではなく、緑の溢れるジャングルになっていくかもしれません。そんなかんなで結局のところ『スターウォーズ/フォースの覚醒』は観ない気がします。

 

ところで、映画好きなら誰もが一度はその名前を聞いたことがあるであろう名カメラマン、ビルモス・ジグモンド氏が今月1日に85歳で亡くなられました。オーバーラップやスローモーションの手法で『ジグモンドタッチ』と呼ばれる撮影法を確立し、『未知との遭遇』では米アカデミー賞撮影賞を受賞。他にも、製作費がかさばり製作会社が倒産にまで追い込まれて大問題となった『天国の門』や『ディアハンター』でも美しい映像を見せてくれた名カメラマンの冥福を祈ります。




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