森のかけら | 大五木材


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20160529 1果実が莢(さや)を持つことが特徴のマメ科の木は、舌を噛みそうなジャケツイバラ亜科、ネムノキ亜科、ソラマメ亜科に分類されますが、その中のジャケツイバラ亜科はアフリカにおよそ80種もあります。それらが地方によっては区別されることなく一括の名前で呼ばれたりと、その分類も非常にややこしく紛らわしいのです。さすがに現地に行って気軽に話を聞くというわけにもいかず、図鑑などで判断していくしかないのですが、実物の画像があっても判別できないほどに難解。

 

20160529 2そもそも木を見分ける要素は、立木姿、葉、樹皮、材面などいろいろありますが、大学などで専門的き樹木を学んでいない私にとっては、己の経験則や同業の仲間からの生きた情報だけが武器です。板や角材になった材面の杢や色合い、木柄などで判断していくしかありません。なので図鑑のように、部分的に木の一部を切り出された写真だけがあっても、それだけで木を識別する事は難しく、ある程度大きな状態で杢や木柄、耳の雰囲気など、総合的に特徴を見ないとよく分かりません。

 

20160529 3それが見慣れた日本の木であれば、容易に判断がつくものもありますが、立木で実物を拝んだ事もないアフリカの木の場合は特徴も似通っているうえに情報量も圧倒的に少ない。特徴がデリケートな日本の木だと、その匂いも手掛かりの常用なヒントになるのですが、アフリカの木はどう匂っても、よく言えば「アフリカ大陸の大自然の匂い」、悪く言えば「生乾きの土の臭い」とか「野生の獣臭」などの悪臭しかせず(私自身にそれを嗅ぎ分ける臭覚が無い!)、匂いで嗅ぎ分けるなど不可能。

 

20150529 4実際に現地(アフリカ)に行った事もない人間がアフリカの木を売るという事にプロとしては後ろめたさも感じているのですが、それ言いだすとアフリカだけではなくて北米にもヨーロッパにもロシアにも中国にも、全世界を旅して歩かないといけなくなってしまい、木を売る暇がなくなってしまうので、そこは人的ネットワークを使って補うしかありません。でもいつの日か実際にアフリカに行ってその木が天に向かった屹立している姿を見ておかないと、まがりなりにもその命を取り扱わせていただく者としては申し訳ないと思うのです。きっと仕事をリタイアでもしないと叶わない夢ですが、いつの日かアフリカ大陸へ・・・。そんな気持ちを込めて、今回はアフリカ産のマメ科ジャケツイバラ亜科の木、『エコップ・ベリ』についてご紹介。明日に続く・・・。




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