森のかけら | 大五木材


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前作『ギャラクシー街道』ですっかり変節してしまった三谷幸喜監督(あくまで私の私見)。ここはしばらく距離を開けようという私の中の安全装置が働いて無意識のうちにブレーキを踏んでいるためか、どうしても「真田丸」に興味が湧かないものの、戦国歴史への興味は常にあります。中でも記録が曖昧というか、常に勝者によって書き直されていく歴史の真実については常に興味津々で、特にその闇が深い「本能寺の変」については今までにも散々新解釈が論じられてきました。

その中でもこれまでの定説を根底から覆す決定的な新解釈と言われたのが、2009年に出版された『本能寺の変 427年目の真実』(プレジデント社)。当時でも相当話題になってのですが、それはその説が大胆な奇説だったからということもありますが、その本を著した作者・明智憲三郎氏が、明智光秀の子孫だということが衝撃的でした。読もう読もうと思っていて時期を逸していたのですが、その4年後に加筆・修正されて出版された『431年目の真実』を年末にようやく読破しました。

あまりの面白さに、300ページを越える長編をひと晩で読み切りました。著者はもともと大手電機メーカーでシステムエンジニアをしたいたのですが、自分のご先祖様にあたる明智光秀が信長に刃を向けた謀反人という汚名を着せられ、自分がその末裔であるということを人に喋るのも憚られる不遇な時代を過ごしてきたことで、なぜ先祖はそんなたいそれた事をしでかしたのか、真実は何のなのか?を知りたくて、ご自身で50年にわたり歴史書などを緻密に調べ上げ本にまとめられたのです。

まさに小水石を穿(うが)つがごとき執念。著者自ら、これは歴史捜査であると断じられているように、信憑性のある当時の史料をこと細かに洗い直して、洗い出された証拠のすべてのつじつまを合うように復元構築したものこそが、過去430年間にわたって誰もが語らなかった新説でした。思い込みの前提条件から先に答えを作って、それに合いそうな証拠だけを採用するという手法で構築されてきた過去の説には、どうしても合点のいかないような箇所が幾つか存在していたものです。




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