森のかけら | 大五木材


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先日、私が所属している日本木材青壮年団体連合会の中四国地区の役員会が山口県であり参加してきました。当日の山口・岩国市は大雪でした。今までにも山口には何度も来た事があるのですが、さすがにこの時期には来た事がなく、まさかこれほど雪が降るとは思ってもいませんでした!油断していました・・・!

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私が木材の仕事を始めた20数年前に、先輩から『なめら松』の話を聞かせてもらいました。山口には目込みの美しい銘木・なめら松があると。そして実際になめら松の板を見させていただいたのですが、悲しいかな当時の私にそれを見る眼力もまた知識もなく、『なめら松』の予備知識も一切なく関心もありませんでした。見たはずの『なめら松』の残像は一切残っていません・・・。それから少しは木の事が分かるようになり、『なめら松』の事を調べれば調べるほどに、かつてのおのれの浅才が後悔されてなりません。

なぜならその後『なめら松』をはじめ多くのマツは、マツクイムシの被害を受け苦難の時代を迎え現象の一途を辿ることになるからです。そもそも『なめら松』とは、山口県最大の国有林である滑国有林から出材される、樹齢200年生の目込みの天然アカマツの名称です。『滑(なめら)』という名前の由来は、昔そのあたりの山で滑石(かっせき)が取れたことから、滑山の名がつき、そこから『なめら松』の名前がついたようです。東大寺の改修や昭和39年の錦帯橋の改修などにも使われたほどの銘木です。

今でも滑官林にはモミやツガとともに、なめら松も残っているようですが出材されることは稀で、もはや一般に流通する量は望むべくもなく、幻の銘木となってしまったようです。山口の地元の方にもお聞きしましたがもう入手は困難なようです。ただ以前から在庫を持っている方もいるようなので、望みを捨てずに端材を探してみようと思っています。

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残念ながら、『なめら松』のかけらはまだ持っていないので画像はありません。代わりに帰りのお店で買った『くるみパイ』の画像です。包装紙のデザインが気に入って思わず買ってしまいました。「オニグルミ」の時にあればグットタイミングだったのですが・・・。おいしかったと家族に評判だったのがせめてもの救いでした。なんとか『なめら松』の端材も手に入れて、【森のかけら】の仲間に加えたい物です。願えば望みは叶う・・・かも。




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