森のかけら | 大五木材


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いろいろありましてようやく本命に辿り着きました。ホンジュラスといえば、そう『森の宝石』とも呼ばれるホンジュラスローズ!もし、【森のかけら】を作っていなかったら今でも巡り合うことはなかった樹のひとつだと思います。それぐらい通常の材木屋の業務では縁の無い木。たまたま市場に転がってたから、ちょっと気まぐれで買ってみては的な感じでは手に入らない木でして、こちらが強く意識して覚悟を持って買いに臨まねばならない木です(少なくとも私にとっては)。

私が初めてホンジュラスローズを手にしたのは、【森のかけら】に着手する1,2年前のことなので、もう10年近く前の話になるでしょうか。一般的にはなかなか入手しずらいレアで特徴のある個性的な樹でプレミアム36(あくまでも私の独断と偏見によるプレミア基準!)を作ろうという構想があったのですが、果たしてそれが集められるかどうかということで全国各地の情報を収集し、少しずつプレミアな材を揃えていく工程で、偶然ホンジュラスローズとの出会いもあったのです。

手に入った喜びでその時は気づかなかったのですが、それから何年も倉庫で寝かせていざかけらに加工しようとなった時、その木取りの困難さに直面。まあ、お金を出せばしっかり赤身の多い大トロのような材も手に入るのでしょうが、なにせ基本は端材が出自の【森のかけら】ですから、いかにプレミアシリーズといえども高額な材を使うのはご法度(当然経済的な理由も大きいのですが、精神的にもよろしくないということで)!図鑑に載っている特徴通り、廃材率が半端ではないっ

端材職人としては、少々のことであれば活かす手口は持っているものの、なかなかどうしてそんな私の手に余すようなところもあって、かけらを取るのさえひと苦労。いや、思い切って大胆に木取りすれば取れるのは取れるのですが、そこは貧乏性な性分と、端材職人としての意地もあります。モスキートコーストで未開のジャングルと格闘したハリソン・フォードよろしくここは私も格闘せねば!と妄想を巡らせながら、大割れや曲がり、虫穴、青染み等との格闘が始まるのです。続く・・・

 




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