森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20160420 1先日のブログで少しだけブラジルの至宝『ブラジリアンローズウッド』の事に触れましたが、この木には、『ハカランダ』、『ジャカランダ』というも名前もあって、ギターマニアの間ではこちらの名前の方が馴染み深いという方も多いようです。ブラジル・アマゾン河の支流ハカランダ河流域に生息する事からハカランダ(Jacaranda=英語読みはジャカランダ)とも呼ばれています。楽器以外にもビリヤードのキューや高級家具、キャビネット、彫刻や木彫などにも珍重されています。

 

20160420 2このブラジリアンローズウッド、ブラジル政府が絶滅危惧種として法規制し、1992年にはワシントン条約 (CITES) の附属書Ⅰに掲載され、大規模な輸出規制が行われました。その事がこの木の希少性と神話性を高める結果となり、価格が暴騰することになりました。無いと分かれば欲しくなるのが心情。ワシントン条約により、この木の輸出入は厳しく管理されているものの、国内でまだまだ条約締結以前に輸入した材を持っているところもあって、魚心あれば水心水心・・・・

 

20160420 3その後ブラジルでは保護活動が活発となり、ブラジル国内では絶命危惧種の指定が解除されているのですが、ワシントン条約のレッドリストには登録されたまま。そこには希少で入手が困難だからこそ生まれる価値というものがあって、いくらでも簡単に手に入るという事になれば価値が暴落してしまうのは必然で、そうなっては困るという力が働いているようにも思えてしまうのですが・・・。ところで、弊社の倉庫の中にもわすかに数本ながら、そのブラジルの至宝が眠っています。

 

20160420 4偶然この木を手にできたのは10数年以上も前のこと。探していたというわけではなく、買い付けに行っていた某銘木屋さんの巨大な倉庫の中でたまたま見つけて、執拗におねだりをして分けていただいたものです。需要があって買ったというわけではなく、やっぱりそれだけの木ですから小さくとも実物を置いておきたいという気持ちでした。なので今後もこれらは販売する気はないのですが、こういう感情が強くなってきてしまうと、あれもこれも売れない(売らない)病気に・・・。

 

20160420 5今にして思えば若気の至り(既に若くもなかったですが)というか恐ろしいことを考えていたなあと思うのが、ブラジリアン・ローズウッドを『森のかけら・プレミア36』にも入れてみようかという事で、ネームシールまで作っていたのでした。その後、プレミア36に入れるレアな木が確保できたこと、冷静になって考えればそれがあまりに無謀すぎる事だと気がついて、一歩手前で幻と終わったのも今では懐かしい思い出。もはやこのシールが世に出ることはないと思われますが・・・。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up