森のかけら | 大五木材


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本日は『誕生木ストラップ』の仕上げ作業。爆発的に売れるような商品ではありませんが、少しずつ確実に売れております。もっと宣伝すれば売れるのに、なんて仰っていただく方もいらっしゃいますが、何事も費用対効果。そりゃあ売れるに越したことはないのですが、弊社もこの商品だけで食っているというわけではありませんし、いくら売れようが自動機械が勝手にポンポン作ってくれるというわけではなくて、それなりに手間暇かかって作られているわけでほどほどでいいんです。

 

そこで本日はどういう工程で仕上がっているのかその一部をご紹介します。材を加工して、レーザー加工するまでは基本的に外注している部分が多いので今回は省略して、そこから先。10月の誕生木である『クリ(栗』でその工程をみてみます。『誕生木ストラップ』には、誕生月(クリの場合は10月)の数字と英語表記、樹種の漢字名と英語名、木言葉(クリの場合は「公平」)などがレーザーで彫ってありますが、精密な加工のできるレーザーのお陰で精緻な文字を刻めます。

 

しかし熱を利用するレーザーの宿命で、焦げや煤(すす)が発生します。樹種やレーザーの調整によってはかなり軽減できると思いますが、12種類の木を一度に加工してもらうため微調整も煩雑になるため、うちではこの程度の焦げ、煤は許容範囲。加工後あまり時間をおくと、取り除きにくくなりますが、加工後早めに対処すればなんら問題ありません。目の細かいサンドペーパで磨きます。一見すると彫った部分に磨いた粉が詰まって文字が消えてしまったように見えますが無問題。

 

ブロアーで吹き飛ばして、刷毛などを使って小さな文字まで綺麗に粉を掃き飛ばせば、すっかり焦げや煤も無くなって、文字や数字もしっかり残っています。あまり文字が小さい場合や、木が軟らかい場合は注意が必要ですが、もうこのあたりは経験による指先の感触。磨きはレーザー面だけにとどまらず、全面磨いて毛羽取りも丹念に行います。このあと乾いた布で木粉や埃をしっかり拭き取って仕上がり。ここから次にストラップ紐を通したり、台紙とビニール袋に詰める作業に移ります。

 

そうしてようやく完成するわけです。それらすべての作業を弊社スタッフが手分けして行っていくわけですが、それも全て外注するという手もあります。その方が生産性が高くなるという意見もあるかもしれませんが、私としては自分の商品には少しでも自分が携わりたいのです。それが最終的な磨き作業とかだけであったとしても、商品に直接触れることで愛着や誇りが増します。全て仕上がってパッケージされたものに名前だけ貼って売るなんて、なんだかとてもよそよそしくてモッタイナイ気持ちになる。




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