森のかけら | 大五木材


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森のかけら・#012【板屋楓/イタヤカエデ】 カエデ科カエデ属・広葉樹・四国産

 



告通り、『イタヤカエデ』の話です。今まで何度も何度も登場しながら、今頃になってようやく取り上げるのも恥ずかしいのですが、メジャーな木ほど取り上げにくかったりするものなんです。まあ、気を取り直してイタヤカエデの話。実際にこの「材」を見たことはなくても、この名前を知らない人はいないでしょう。材そのものよりも樹や特徴的な葉を含め、イメージやデザイン、象徴などの面で認知度のある木なのですが、実際の木となるとモミジメープルとかなり混同されています。

 

 

秋になると山々を錦秋に彩るカエデの紅葉は日本人の心の原風景のようなものですが、愛媛においてはそのカエデが材として流通することは決して多くはありません。恥ずかしながら広葉樹後進県である愛媛では、目を楽しませるカエデは多くても、材としてはかなりレアな存在に近く、木材市場に出ることも稀。材としては非常に硬質で堅牢な事から用途は広いものの、供給の安定性や量、品質、価格、乾燥等の問題から建築分野での利用度はかなり低いのが現状です。

 

 

 

地元のカエデは入手が難しいものの、国産となると東北から北海道あたりは蓄積量も多くて良質な材が揃います。それでも価格面からすると、北米産のハードメープル中国産が圧倒的に優位なのですが、クラフト細工や小物用に使うような小幅の薄板とかになれば、国産でもリーズナブルな材は結構あります。ただし、弊社の場合それらは売り物というよりも自社で商品を作るためのものになるわけですが。実はその目的で先日も北海道産のイタヤカエデの短尺材を少量購入。

 

 

 

こちらが長さと幅が不揃いで、厚みも薄い北海道産のイタヤカエデ。しかも乾燥工程におけるダメージなどが含まれているためかなりの廉価品でした。売り物としては問題がありますが、バラシて更に短くカットして使うには何も問題なし!ひと昔なら見向きもしなかった材ですが、今の弊社にとっては非常にありがたい存在。カエデには金筋カスリが多く出ることから、材としては木取りで手こずることも多いのですが、自分で使うとなると、捨てるところなんて無いとしか思えない!!続く・・・




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