森のかけら | 大五木材


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端材から作ったDIY商品『モザイクタイル』は、自分で自由に壁面をアレンジできるという思惑で作ったのですが、それとは別の用途で人気が出て、ある特定のパーツのみが品切れ状態となっています。もともとは、フリーリングを扱っていると意図せず発生してしまうB品(傷や節、割れ、虫穴、欠損等々)の有効利用も目的に生まれた商品で、80✕80✕10㎜を基本モジュールとして、その倍や半分のサイズに加工して、それを好みによって自由に組み合わせられるというものです。

なるべくいろいろな樹種があった方が面白いので、フローリングのB品だけでなく、端材なども利用するようになり樹種の幅が広がりました。しかもこの大きさになると、節や割れ、虫穴など表情のあるモノの方が圧倒的に魅力的なことから、あえてそういうところのある端材や釘穴のある梱包材なども利用するようになりました。挙句の果てには、ブラジルから来た商品の梱包材には結構レアな木も使ってあったりするので、そちらを手に入れるのが目的になってしまったりする始末。

ところでその中で、基本モジュールの1/2にあたる40X80X10㎜サイズだけが圧倒的に減り方が早いのです。何故かというと、家内がこの商品に興味を持って、本来の目的とは別のあるモノに転用したためなのですが、それが何かというとこちらの『音板(おんばん』。木琴のように音階で並べて木製のマレットで叩いて音色を楽しむというもの。厳密には木琴というより叩いて音を楽しむ楽器もどきですが、木の種類によって音色が違うのでそれを聞き比べるだけでも結構楽しいです。

こちらは音階など意識して作っているわけではないのですが、材質によって高音から低音まで音の幅があるようで、ひとつひとつ実際に叩きながら音の高低を聞き分けて、その順番で並べるとそれなりに楽器っぽい感じで楽しめるようです。バットなどにも使われるほど硬くて、更にサーモ処理した『サーモアッシュ』や、ウッドデッキに使われる硬質のアイアンウッド系の木はかなり高い音、アカシアクルミなどやや軽軟な木は低く軽い音と、今まであまり考えなかった『森の出口』です。

これとは別に、音による商品の開発は考えていたものの、思わぬ形で音が商品化できる可能性を感じているところです。今まではどうしても、建築用材からの延長という視点でしか木を見ていなかったため、材質の硬軟だけに目がいきがちでしたが、『』や『香り』という視点で木を捉えると、今までフローリング材としてはほとんど評価されなかった木にもスポットライトが当たり、いかに自分が今まで木の上っ面しかみていなかったのか痛感させられます。森を見て木を見ず・・・今年のテーマは『木を叩く!』。




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