森のかけら | 大五木材


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捨てる神あらば拾う神ありとでも言うと大袈裟ですが、【森のかけら】などでリストアップしているある樹種が無くなりそうになった頃合いで、ちょうどその木が手に入るという有り難い巡りあわせがこのところ続いています。そもそも全国のその手のマニアックな木材関係者の皆さんには事前に網を張っている、いや情報の提供をお願いしている、これこれこういう材が出たら買います等の意思を表明しています。木材の世界も細分化していて国産、外材、針葉樹、広葉樹とジャンルも多彩。

そのため240種もあると、その仕入先も多岐にわたります。240種の中には「スモモ」や「ナシ」、「セイヨウナシ」などのフルーツウッドもあれば、「プラタナス」や「モミジバフウ」などの街路樹などもあるので、建築主体の製材所だけでは対応出来ませんので、造園屋さんや果樹園、農家などへの声掛けも重要。その流れで、先日もやや底が見えてきて不安を感じていた『モミジバフウ』に、救いの手が差し伸べられたのは数日前のこと。「モミジバフウの樹を伐るけど要る?」

「当然、要りま~す!」とふたつ返事で答えて、勇んで伐採現場に駆けつけました。そこには直径尺五寸超え(約450㎜オーバー)のモミジバフウがゴロゴロ。いつもお世話になっている造園屋さんなので、積みやすいように長さもバッチリのサイズでカットしていただいています。枝の落とし具合も理想的!しかもこちらがユニックで吊やすいように、ベルトスリングが通るように絶妙な配置で積み上げていただくなど至れり尽くせり。こちらの希望は事前に伝えてあるものの本当にありがたい!

お陰様でたっぷりとモミジバフウを補充させていただきましたので、これで向こう10年は『モミジバフウのかけら』については困ることはありません。他の種類でもこういう形で材が揃えば申し分ないのですが、240種それぞれ3トン車1台分の材が集まるとなると、それはそれで置き場の事など困った問題が・・・。こういう事を書くからなのか、最近まったく面識の無い一般の方から、「OOの樹を伐ったけど要りませんか?」という話が次から次へと舞い込んできます

木が欲しいとはいっても、何でもかんでも欲しいわけではなくて、こちらが必要とする木が欲しいのであって、一応はこちらにも選択させていただく権利があります。街路樹や庭に植えられた木には、樹形やサイズ、品質を求めているわけではなくて、希少性が鍵です。なので、住宅部材や家具が取れるような大きなモノは必要ないのですが、こちらが求めていない木の場合はそれなりのサイズや品質が伴っていなければ、こちらの保管スペースにも限りがありますのでご辞退させていただく事に。

いただいた丸太がすべてまるまるお金に代わるわけではなくて、その後製材所に持ち込んで賃挽きして板にしてもらいます。その板を桟積みして長期保管します。保管中に素性の悪いものは反ったりねじれたり、割れたりと暴れます。しっかり乾燥が出来たらようやく表面を削ったりして、中身を確認。そうしてきちんと使えるのは全体の数分の一になります。もともとが小さな樹なので癖も強く、枝も多く普通の材木屋では手に余してしまうものですが、そこに商機があったりするのですから商売は面白い!




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