森のかけら | 大五木材


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ヒメコマツ』の話の続きです。松の付く地に住んでいながら、松山ではマツに対して愛着が薄いというか、マツに固執することが少なく、そもそも脂分が多いことから建築などには適していないということもありますが、建築では使われることはほとんどありません。一方、地名にもなったぐらいですから、マツの生育環境には適しているようで、あちこちにマツの木は植えられていて、その光景は空気にように、そこにマツがあって当然と思われるほど松山の風景には馴染んでいます。こちらは金沢・兼六園のヒメコマツ。

 
ヒメコマツがゴヨウマツ(五葉松)と呼ばれる理由は昨日説明しましたが、では『ヒメコマツ』の名前の由来はどういうことかというと、ゴヨウマツの中でも特に高地に生えているものは、群生せずにぽつりと生えていて、しかも背丈も低くコンパクトになるため、その見た目からまるでお姫様のようだと、『姫』という漢字が当てられたと言われています。私はずっと子どものお姫様おのような松という意味で『』とイメージしていましたが、兼六園では『』と表記されていました。

地域的に『小松』という地名があるからかもしれませんが、どちらにせよイメージしているのは幼く小さなお姫様という女性的な木ということでしょう。それで実際の材としての実態はどうかというと、目はそこそこ詰まっていてもアカマツやクロマツに比べるとかなり軽量級。癖も少なく素直で加工も容易です。サンダーの目詰まりはあるものの、他のマツに比べると脂っ気も少なく扱いやすいのですが、絶対量が少ないのと、弊社にあるのは木が小さいので節が多く、用途は限定されます

昔はその特徴を生かして欄間の透かし彫りや仏壇の飾り彫りにも使われたり、鋳物などの木型にも利用されたそうですが、今は滅多に見かけることはありません。材質が軟らかいのと供給が細いことから建築材としては適してないようです。それで、私もヒメコマツを仕入れたはいいものの、何に使おうか迷ったまま長い間放置しておいたら、たまたま『ヒメコマツ』指定の注文が入ったので、奥から引っ張り出したのですが、それも何かの縁だと思うので、ちょっとご提案してみようかと考えているところ。

※補足解説・・・高山市では、かつては構造材にされてました。現在では、出材激減して杉の桁へとシフトしました。木曽でも、昔は大径材があり、建具や造作材もありましたが、20年以上前の話です。
〔株式会社ムラモト 水野 斉さん〕




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