森のかけら | 大五木材


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果樹関係のお仕事をされている方にとっては常識な話なのかもしれませんが、私は初めて知って面白がっている話。たまたまご縁があって近所の農家の方から分けていただいたスモモ(李)の種類が「ンタ・ローザ」というのですが、世界中で最も多く生産されているといううこの名前の語源を調べてみると、20世紀の初頭にアメリカのルーサー・バーバンク(Luther Burbank)という育種家が日本のスモモとアメリカの西洋スモモ(プラム)を交雑して育成した品種だったのです。

20160315 2 私は聞いたこともありませんでしたが、このルーサー・バーバンクという方、その業界では知らない人はいないという有名人だそうで、多くの植物の品種改良に努められた偉大な人で、特にジャガイモとサボテン(とげなしサボテン等)の品種改良では多くの功績を残されているそうです。このバーバンク氏が後に、カリフォルニアに移り住み広大な農園や温室を建設し、更に県境を進めていくのですが、その場所こそがカリフォルニア州ソノマ群サンタローザ。だんだん近づいてきた!

次の舞台は日本の幕末時代。当時の薩摩は日本の近代化をリードする先進県でした。海外に通じた人材養成の気運も高く、欧州への留学生派遣なども進めていました。その留学生たちの中に、長沢鼎(ながさわかなえ)という少年がいました。他の留学生たちは西欧で知識を身につけ帰国し、日本の近代化に尽くしたのですが、長沢少年だけは信仰に目覚めたこともあり、帰国せずにそのままアメリカに残り、カリフォルニアで土地を開拓してワイナリーを作り、ワインの醸造研究に励みました。 20160315 2

20160315 4 その後、長沢の作ったワインはアメリカ国内でも高い評価を得るようになり、イギリスに輸出された最初のカリフォルニアワインもナガサワ・ワインであったというほど大成功を収めることになりmした。一方、スモモの品種改良に余念ないバーバンクは世界中から果樹を取り寄せていたのですが、同じカリフォルニアに住んでいた長沢とも交流がありました。一時帰国した長沢は薩摩のスモモをバーンバンクに渡し、彼は西洋プラムと交配して優れて美味しい品種を生み出しました




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