森のかけら | 大五木材


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今日のかけら・E027【ハナノキ/花木】 別名:ハナカエデ/花楓 カエデ科カエデ属・広葉樹  学名: Acer pycnanthum

金沢城の「本丸の森」には様々な種類の樹があるのですが、絶好の撮影のチャンスでもあるので、木に掲げられたネームプレートを目で追いかけながら見ていました。その中で、気になった名前の樹が2つ。【森のかけら】にも含まれない木で、それまで聞いたことの無い名前の木がふたつありました。それが『タカオカエデ』と『ハナノキ』です。帰ってから図鑑で調べてみると、その正体が判明。いずれもカエデ科の木で、タカオカエデというのは実は『イロハモミジ』の別名でした。漢字で書くと『高雄楓』。

京都の高雄山あたりに多いことからそう呼ばれているそうです。金沢に行ったのが6月でしたので当然葉も青々あとしていたのと、結構樹高があって葉の形までよく分からなかったので、イロハモミジだとは思いませんでした。樹皮の写真はしっかり撮っているものの、恥ずかしながら樹皮については勉強不足で、樹皮からの識別が出来ず写真が生かし切れていません。こういうことがあると今からでも勉強しようかと思ったりするのですが、日々の仕事では樹皮の無い木とばかろ接しているので、喉元過ぎれば学びを忘れる・・・。

もうひとつは、カエデ科の『ハナノキ(花の木』。こちらはその存在すら知りませんでした。カエデ科カエデ属の落葉高木ということで、『ハナカエデ』の別名もあります。学名は Acer pycnanthum面白い名前の由来は、春先になると葉に先立って紅色の花が咲いて、遠くからだと赤い花飾りのように見えるからだと言われています。こちらも高木で、枝先の葉までよく分かりませんでした。そもそも花の時期でもなかったと思うのですが、そんな特徴のある花が咲くとは知りませんでしたので観察不足です。

ハナノキは日本の固有種で、長野、岐阜、愛知のみに自生しており、愛知県では県木にもなっています。その地域では、自治体が地方公共団体の木としているケースも多く、中部・東海あたりではよく知られた木なのだと思いますが、四国の方には分布していません。金沢には自生地から移植されたのでしょうか。環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類に選定されているそうなので、材としてもお目にかかることもなさそうですが、私的には『花の木』なんてネーミングだけ御飯三杯はいけそうなのです。




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