森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

恐竜博物館内には太古に隆盛を極めたシダ植物に関する展示も沢山ありましたが、今ひとつ興味が湧かないのは、それが果たして「材」となった時にどんな色合いをしているのかとか、どんな木目をしているのか、どんな表情を醸し出すのかといった材木屋的視点で木を見てしまっているからということと、基本的な植物の勉強をきちんとしてこなかったというとこに問題があると思っています。興味のあるところだけ深く掘り起こして、関心が薄い部分はほとんど手つかずというスタイルなので知識の偏り方が酷いものです。

普段は多くの針葉樹に接しているものの、興味の対象としては圧倒的に広葉樹の方が強いので、ついつい広葉樹贔屓のもの言いになってしまいます。更に知識不足で関心が薄いのがシダ植物で、名前すらも覚えられず。まあ、【森のかけら】とは縁が無さそうなので仕方ないところです。ところで、そんな風に知識の乏しい太古のシダ植物に対する私のイメージは、子供の頃に見た恐竜図鑑のイラストに決定づけられています。CGなんてない昭和40年代、恐竜は想像のイラストで描かれるのが当然の時代でした。

今からみればかなりいい加減な時代考証がまかり通っていたと思いますが、誰も実物を見たものがいない想像上の姿なのですから仕方ないところですが、かなり「怪獣的要素が盛られた」それらのイラストは少年の心を萌えさせるには十分でした。そのイラストには巨大なシダ植物と思われる木々の姿が描かれていて、恐竜が跋扈した時代の森はそういうものなんだと長らく信じていました。ところが実際には、シダ植物が全盛だったのは恐竜時代のもっと前の古生代で、恐竜が跋扈した中生代は針葉樹などの裸子植物の時代

なので、本来恐竜の背景に描かれる植物はスギやヒノキやマツなのです。しかし恐竜と巨大なシダ植物がセットになったイメージが植え付けられていて、頭では理解していても逆にスギやヒノキと恐竜という組み合わせに妙な視覚的な違和感を覚えてしまいます。広葉樹は更にその後の時代になるそうで、雰囲気としては広葉樹のジャングルと恐竜って凄く合いそうなのですが、そういうのも映画などの視覚的なイメージによるものなのです。最近の映画ではそういう時代考証が改善されているらしいのですが、恐竜映画を作るのも大変な時代です。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Scroll Up